【親善試合】一皮剥けたオリンピック代表 U23日本代表 vs U23メキシコ代表(採点)

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国際親善試合@リオ・マイオールスタジアム(U23メキシコ代表戦)


アジア制覇からおよそ2ヶ月。Jリーグも開幕し、所属クラブでレギュラーを確保する選手も増えてきた。国際Aマッチデーである今週、A代表がワールドカップアジア2次予選を戦う裏で、U23日本代表は、ポルトガル遠征を行っている。

 

アジアを制覇したとは言え、正直なところ、アジアNo1の実力があるとは誰も思っていないと思う。アジア予選を見ても、押される試合が多かったし、あくまで手倉森監督の手腕が大きく評価されているよね。

 

リオオリンピック開幕は8月。このままではGLすら勝ち抜けないのではないか?そう思ってしまう僕の気持ちを払拭してほしい。そんな気持ちで見守るメキシコ代表との一戦。もちろん単なる国際親善試合だからね、久々にU23の面々を見るってことが楽しみでもある。

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フォーメーション&試合結果

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U23日本代表

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2

2-0

0-1

1

U23メキシコ代表

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圧倒した前半、ほどほどの後半

この日のU23日本代表は「4-2-3-1」のフォーメーションで、アジア最終予選から引き続きしっかりした守備からカウンターを狙う戦術。お馴染みのメンバーが多く、このスターティングメンバーが現時点での手倉森監督の優先順位そのものといった印象。ただし、サイドバックは怪我人が多く、必ずしもその限りではなく、特に右サイドバックはファン・ウェルメスケルケン・際という新しい選手が配置されている。

 

試合が始まってすぐにメキシコ代表は弱いチームではないことは分かった。随所に技術力が見えるし、フィジカルも強い。組織力も一定のレベル以上には熟成されている。モチベーションも十分に感じられる。アジア最終予選のベスト4程度の実力はあるように見受けられた。

 

そんなチームに対し、前半の日本は相手を圧倒した。アジア最終予選を振り返ると、2戦目のタイ戦以外、ここまで相手を圧倒した試合はなかったように記憶している。前線からの強烈なプレッシング、ダイレクトプレーを多用したスムーズな攻撃、最終ラインの強さ、チームとしてかなりの完成度を見せつけた。

 

いわば1軍でプレーした前半に日本は2得点をあげる。前半2分、ペナルティーエリアの外から中島が放ったミドルシュートは相手選手に当たりラッキーなゴールとなった。まさに「撃たなければ得点は生まれない」の典型的なゴールだったとはいえ、中島のその積極性は大きく評価したい。

 

続く2点目は前半33分、綺麗なカウンターから南野が奪取。センターサークルで遠藤が奪ったボールが中島に渡り、トップの久保に鋭い縦パス。久保はボールを受けず、ヒールでそのままゴール前に流したところへ、オフサイドラインぎりぎりを突破し、走りこんだ南野が右足で冷静に流しこむ。全てのプレーに無駄なくピタッとはまった得点で、これまでのU23におけるベストゴールのひとつかもしれない。

 

一方で後半は前半ほど圧倒は出来なかった。25分にはメキシコに1点返され、いつ同点にされてもおかしくないようなピンチを何度も迎えた。ただ、守り切ったという事実と日本も何度か良いチャンスを迎えたことを考えると悪い内容ではないように思う。6人の選手を次々と投入したことと、後半開始しばらくは「4-3-2-1」という不慣れなシステムを運用していたことを考えるとむしろ上出来と言えるかもしれない。

 

まあ、メキシコ代表も5人を代えてもチームとして機能していたので、トップクラスにはこれぐらい求められるのかもしれないが。

 

チームを変えた「自信」

この試合を見て感じたことは「自信」がここまでチームを変えるのか、ということ。その自信は「アジアを制覇したこと」がその源だろう。特にチームの中心として出場していた久保、遠藤、植田は顕著で、プレーに迷いのようなものを感じなかった。

 

「まずはしっかり守ってから攻撃」というコンセプトが全員に染み込んでいるのも成功体験からだろう。あのハイプレッシャーを長時間続けられるとは思えないが、本番でも前半のようなプレーが出来れば、かなり期待が持てるだろう。守備においても攻撃においても戦術のディテールが良く機能していて、アジア最終予選に比べると一回り以上チームのランクが上がっていた。良い意味で裏切られた思いだ。

 

ただ、その流れに乗れなかった選手もいる。期待のファン・ウェルメスケウケン際だ。初招集ということでしょうがない部分はあるものの、このチームの迷いのない激しさを共有することができなかった。しかし、それを差し引いても出来は良くない。サイドバックは粒揃いではあるものの、決定的な仕事を出来る人材が少ない。そんな状況から期待していたが、生き残りは厳しいと言わざるを得ない。

 

採点(U23日本代表)

GK 中村 航輔 6.5

終盤の波状攻撃を防ぎきった。飛び出しの勇気、鋭い反応を持ち合わせたプレーで第一GKであることを証明してみせた。

 

DF 亀川 諒史 6.0

特に前半は頻繁にオーバーラップを繰り返し、悪くない動きを見せた。ただ、一皮剥けたメンバーもいる中、決定的な仕事をする質が足りないように思う。

 

DF 岩波 拓也 6.0

前半45分のみであったため、仕事をする場面が少なかった。ただ、植田と比較してボールを奪い切る能力に物足りなさが残る。

 

DF ファンウェルメスケルケン際 5.0

ひとりチーム戦術に馴染めていなかった。初招集であることを考えれば、致し方ないが、突出した選手ではないことも確か。継続して招集し、チームに慣れる時間が与えられるかは微妙と言わざるを得ない出来。

 

DF 植田直通 7.5

素晴らしい対人能力を見せつけ、激しいあたりでボールを奪い切る力も突出している。それでいてそこまでファールも多くなく、A代表クラスのDFに成長した。

 

MF 遠藤 航 7.5【MOM】

ここぞという場面で多々決定的な仕事をした。コンビを組んだ原川ほどボールに絡むわけではないが、得点に直結する可能性が高いパスを通し、やられてはいけない場面でボールを奪い、試合の流れを読みきっているようなプレー。

 

MF 原川 力 7.0

頻繁にボールに絡み、キープ力、パスの正確性に秀でたプレーを見せ、チームのリズムを作った。しっかり守備もして、求められる役割を全うした。

 

MF 中島 翔哉 7.0

1得点。いつもどおり豊富な運動量と確かな技術力を発揮し、攻守に貢献した。アジア最終予選に比べ、自信を持ってプレーしているように見え、それが得点に繋がった。

 

MF 豊川 雄太 6.0

右サイドハーフ、もしくは久保の後ろに控える右シャドーのような役割で出場。持ち味である裏への飛び出しは何度か見せたが、決定的な仕事はできなかった。悪くはなかったが、この出来ではオリンピック本戦までの生き残りは難しい。

 

MF 南野 拓実 7.0

こんなに守備が出来る選手だったか、と思わせるほど守備でも運動量豊富にプレスをかけ続けた。2点目の裏への飛び出しは見事で難なく得点を決めてみせた。おそらくこのチームで一番得点をあげるのが上手い選手。

 

FW 久保 裕也 7.0

しっかりとポストプレーが出来ていて、運動量も豊富。アジア最終予選を比べて決定的な仕事をする質が飛躍的にアップしたように思う。ただ、後半球離れが悪くなり、チームのリズムを崩す場面も見られた。

 

以下、途中出場選手 ※45分以上出場選手のみ

DF 奈良 竜樹 5.5(後半開始から)

当面ライバルは岩波だと思われるが優位性は示せなかった。レギュラーの二人に対して、守備のスキルが劣るため、所属チームで細かい点を向上させたい。

 

MF 井手口 陽介 6.0 (後半開始から)

3ボランチという慣れないシステムから試合に入ったが、その後も含めそつなくこなした。ただ、いつもと比べ、持ち味のアグレッシブさにやや物足りなさが残ったが、試合展開上、致し方ないか。

 



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