【J1 1st 6節】トンネルを抜け出せるのか? 名古屋グランパス vs 大宮アルディージャ(採点)

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明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第6節


【マッチプレビュー】

負ければ公式戦5連敗。トンネル、街道、泥沼。呼び名は様々あれど負けが連なる無間地獄に突入していいことなんかひとつもありませんよ。

 

方向性は恐らく間違っていない。それは田口キャプテンの(表面上)楽観的なコメントにも表れている。監督、選手、サポーター、皆そう思っているに違いない。

 

あとはディテール、あとはハート。一朝一夕なものではないのは分かっている。柔の道は一日にしてならずぢゃ!の名言もある。とは言え勝利が道を縮めてくれるのもまた事実。今日こそ是が非でも勝利を!

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フォーメーション&試合結果

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名古屋グランパス

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1

1-0

0-2

2

大宮アルディージャ

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コンディションが戻った名古屋

名古屋はこれまで通りの4-4-2。水曜日に行われたナビスコカップからは、オーマンが外れ、竹内がCBに入る。シモビッチの相棒には野田。松田、和泉の小兵勢に比べ体格に優れるので、トップに起点が増える特徴がある。

 

大宮も同じく4-4-2。トップでムルジャが起点になることや、ボランチの10番、岩上がゲームを作ること、サイドから崩していく志向など両チームは似通った部分が多い。ただし、2トップの一角である家長は中盤に降りてくることも多く、かなり自由にポジションを取る。

 

試合開始から名古屋の選手の動きが軽いことに気付く。ここ最近の試合は体が重く、アグレッシブな動きが低下していた。この試合は3月の好調時を思い出すチーム状態を見せた。

 

新たに見せた進化

やはりコンディションは重要だ。守備では激しい当たりを見せ、攻撃では連動性が戻ってきた。何より良かったことは、いくつかの進化が見えた点だ。正直なところ、4月になってここまで、チームの進化は停滞していた。

 

まず、左サイドの永井。サイドバックの安田と連携し、中央に入る動きが増えた。同時に相手ディフェンスラインの裏を狙う動きも頻繁で実際に何度かいい形になった。永井はグランパスでは数少ないシュートを撃てる選手。左サイドに張るだけではなく、中央にポジショニングすることで、チームのシュートが少ないという課題を解決するひとつの手段になる。

 

ちなみに短い時間ではあるものの、左の永井と右の古林が左右入れ替わる時間帯もあった。また、永井と安田のコンビネーションも良化していた。小さなことだが、これまで見られなかった動きにチームの進化を感じた。

 

もう一つは明神。これまで散々物足りないと喚いてきたが、この日はいい動きを見せた。特に攻撃に絡む回数が激増し、ゴール前に走りこむ、あまつさえペナルティエリア内でシュートを撃つ姿さえ見せた。チームが進化するのにボランチの攻撃参加は欠かせない要素。イ・スンヒ、明神、守備的な役割のボランチとしてどちらも攻撃に絡んでいってほしい。

 

急激に落ち込んだ後半

好調な前半、名古屋は先制点を奪う。CKの競り合いで竹内が家永に倒され、PKの判定。ミッドウィークのナビスコカップが竹内が犯したファールのようだった。今シーズン、手を使ったファールにはだいぶ厳しいジャッジが下される印象を受ける。

 

後半開始直後も前半の勢いそのままに、名古屋の優勢が続く。が、それは60分あたりまでだったように思う。突然陣形が間延びし、選手間の距離が開く。フォローが期待できない状況となり、守備での思い切りのよいチャレンジが消えてしまった。

 

その結果、中盤のスペースを大宮に使われ、ペースを明け渡す。案の定、72分、79分と立て続けに失点。どちらも完全に崩されているわけではなく、ディフェンスの人数は揃っていた。それでも強い個の力を持たない名古屋のディフェンダーでは止められない。

 

結局、終盤の猛攻も実らず、そのままタイムアップ。あえて収穫を挙げれば、その終盤の猛攻だろう。決してシモビッチの頭だけを頼りにしなかった。普段の決まり事を脇に置き、選手が次々にオーバーラップ。パスコースが増えたことで、迫力のある攻撃が出来た。皮肉な話だが、今のグランパスは少し決まり事が多すぎるのかもしれない。

 

得意なタイプの対戦相手だったが…

勝てる試合だった。ここ最近の敗戦後は必ず書いているが、今回は特にそう思う。名古屋は前線から激しいプレッシャーをかけるチームを苦手としているよう思う。その点、大宮は下がって守備をすることに比重が置かれ、やりやすい相手だったのだから。

 

前線からプレスをかけられるとどうなるか。まず、名古屋のCBは(下手ではないが)足元に特別優れているわけではない。そのため、詰め寄られると焦りから単純なロングボールに逃げることが多い。また、そもそもシモビッチへのロングボールを攻撃の第一歩としているため、中盤が高めの位置におり、CBから距離が遠い。よって、戦術上パスコースが少ないことも原因だ。

 

この試合で優勢な時間が長かったのは、そのことにも起因すると思う。

 

採点(名古屋グランパス)

GK 楢崎 正剛 5.5

悪くはない。悪くはないが、悪い流れは楢崎のスーパーセーブで止めてほしかった。2失点目はタイミングを外されたとはいえ、厳しいコースではなかった。出来れば止めたい失点だった。

 

CB 竹内 彬 6.0

今日の竹内は安定していた。ゴール前では落ち着いて対応できていたが、もう少し前へチャレンジするような場面があってもいい。

 

CB 大武 峻 5.0

同点弾を被弾した際には完全なボールウォッチャー。相手はCBだったので、見失いやすいかもしれないが、ほんの数秒前までマークしていた相手。自由にやらせてはいけなかった。それ以外でも判断に迷う部分を見せ、ドキハラさせてくれる。

 

LSB 安田 理大 6.0

久しぶりに攻撃でも存在感を示した。今日に限っては永井とのコンビネーションも良好でチャンスを作った。永井は大人しく中央に入り、安田に左サイドを明け渡した方がいいのかもしれない。

 

RSB 矢野 貴章 6.0

久しぶりに粘り強い守備が戻った。ここ最近の低調ぶりを払拭し、開幕当初の元気を取り戻したのは明るい材料。

 

DMF 田口 泰士 7.0

チームを操るパスはますます精度を増し、1ランク上の選手になったように思う。ここ最近の出来は非常に安定しており、指揮者としてピッチに君臨する。あとはこの苦境をキャプテンとしてどう乗り越えるか。

 

DMF 明神 智和 6.5

移籍後一番の出来。パスの繋ぎ、ゴール前へのオーバーラップ、攻撃でこれまでにない動きを見せた。守備でも効いており、絶妙なポジショニングだけでカウンターを防ぐ場面も。ただ、いつも通りあっさり振り切られる場面も少なからず。年齢的にしかたがないのかもしれないが。

 

LSH 永井 謙佑 6.5

久しぶりにいきいきしていた。中央にポジションを取ることが多かったことが奏功したように思う。裏へ抜けるにも、当然ゴールに近い位置の方が脅威だ。名古屋に数少ないゴールを決められる選手なので、個人的には中央でプレーしてほしい。

 

RSH 古林 将太 6.0

いつも通りの出来。豊富な運動量で右サイドから何度かチャンスを作る。ただし、1試合に何本か上げていた完璧な精度のクロスが鳴りを潜めているのが気になるところ。

 

FW 野田 隆之介 6.0

まずまずの出来。運動量豊富に動きまわったが、やはり最後の精度は物足りない。野田が入ることで起点が2つになることは利点だが、結果が出なければスタメン落ちもあり得るだろう。ただ、名古屋で一番サッカーを楽しんでいる顔をしているので、どこかで覚醒するかもしれない。

 

FW シモビッチ 6.0

シモビッチはいつものシモビッチ。どんな相手に対してもロングボールの受け手になれることは実証済み。それだけでも価値はあるが、そろそろプラスαを期待したい。あまりシュートを撃てていないことが気になる。

 

FW 和泉 竜司 6.5(67分~)

短い時間だったが、攻撃に絡み、可能性は見せた。ただ、判断が拙いところも目につくのでナビスコカップ消化試合で実戦経験を積んでほしい。

 

MF 小川 佳純(80分~)採点なし

MF 矢田 旭(85分~)採点なし

 

最後に

降格ラインも現実的な距離感を持ってくる厳しい結果。4月中に結果が出なければ小倉監督を解任せざるを得ない状況も無くはない。それでは発展途上ではあるものの、伸びしろが見えるグランパスにとっていいことは何もありません。

 

最近の小倉監督の試合後会見を見るに打ち手に困っているようにも思えます。相当なストレスも溜まっていることでしょう。が、監督の適性は確かにあるように思います。僕は信じてついていく所存です。

 

 



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