紅蘭波主(グランパス)さん ~サッカー好きシステムエンジニアの観戦備忘録ブログ~

グランパスと日本代表を愛するサッカー好きシステムエンジニアの観戦備忘録。

【感想】【U17W杯 R16】日本の限界 U17日本代表 vs U17イングランド代表(一部追記)

f:id:hal_2008e:20171015132834p:plain
FIFA U-17 ワールドカップインド2017 ラウンド16


フォーメーション&試合結果 

f:id:hal_2008e:20171018055834p:plain


U17日本代表

f:id:hal_2008e:20171007151700p:plain

0

0-0

0-0

(3PK5)

0

U17イングランド代表

f:id:hal_2008e:20171018055901p:plain


 【スポンサーリンク】



世界との差

正直なところ評価が難しい試合ではある。

 

優勝候補と目されるイングランド相手にPKまでもつれ込んだことを善戦と評価することはできる。が、結局のところ力及ばず、世界との差は大きいと痛感すべき試合だったと評価することもできる。

 

個人的には残念ながら後者を採りたい。無失点で済んだことは多分に幸運だった。前半で2,3点ぶち込まれてもおかしくなかったほど、前半の内容は悪い。後半、日本も多くのチャンスを作ったことについても、インドの気候に恵まれたとしか言えない。蒸し暑い気候は、明らかにイングランドよりも日本に味方した。完全に足が止まった相手に対し、日本に多少の余力が残っていたに過ぎない。

 

もちろん、日本はよく耐え忍んだ。そして、あれだけゲームを支配されながら、よく終盤まで得点を狙い続けた。が、逆から見れば、前半は全く何もさせてもらえず、後半は得点を奪い切れなかったとも言える。多分な幸運と、インドの気候を味方にしてさえだ。イングランドとの差はやはり大きいと解釈する方が正しいように思う。

 

出しきれなかった実力

ただ、この完敗(前半の惨状から敢えて完敗と表現するけど)が彼ら本来の実力を発揮し切っていないことは残念に思う。

 

何しろ試合の入りが悪すぎた。特に立ち上がりはあまりにセーフティで日本の持ち味を殺した。多少のリスクを含んだパス回しさえ皆無で、プレスがかかれば、ボールはあっという間にゴールキーパーまで戻っていく。あげく、ロングボールを蹴り出しフィジカル勝負。自ら相手の土俵に赴いているに近く、前半をイングランドにプレゼントしたかのような戦い方だった。

 

作戦なのかもしれない。劣悪なピッチとノックアウトラウンドであることを考えれば、不要な事故を避けたい気持ちはわかる。が、そうだとするなら流石にやり過ぎだ。

 

もしくは作戦ではないのかもしれない。ディフェンスラインにイングランドのプレスがかかっても、平川、福岡のフォローは薄かった。(ちなみにイングランドのプレスは激しくはなかったけど、巧かったよね)いつもの彼らであれば気の利いたポジショニングでパスコースを作ったはずだ。谷のゴールキックは4,5回連続で直接タッチラインを割った。なかなかあることじゃない。そう考えると、ただ平常心が失われていただけなのかもしれない。

 

いずれにせよ、本来の彼らの姿には程遠い。上手く立ち上がってさえいれば、結果は、いや少なくとも展開は違ったはずだ。素直に本来の力が発揮出来ていればもう少しやれる実力があったと今でも思っている。

 

試合後、久保がインタビューに答えていた。彼には珍しく、かなりぶっきら棒で負けたことに対する怒りが強く感じられる受け答えだった。それは、やはり本来の実力でイングランドにぶつかれなかったことに対する怒りなのだと思う。

 

が、一方でこの舞台で本来の実力が発揮できないことが今の日本の限界であり、大きな壁なのだろうな、とも思う。

 

追記:森山監督のコメントを読んで

どうやら作戦だったらしい。前半は耐え忍び、後半に攻勢をかけたことだ。試合展開は狙い通り、ただしゴールネットが揺れないことだけが誤算、と森山監督はインタビューで答えた。作戦がハマりかけたのは確かだ。一方で前半はもう少しやり方があったこともまた確かだと思う。

 

森山監督の言葉を表面では捉えてはいない。森山監督の選手を最大限労いたいという気持ちが含まれたコメントだと、個人的には捉えている。

 



 ■ブログランキング■

にほんブログ村 サッカーブログ 名古屋グランパスエイトへ
【気が向いた時にでもポチってください】

 


 ■ハイライト(Youtube)■ 


Match 41: England v Japan – FIFA U-17 World Cup India 2017