明治安田生命 J2リーグ 第41節
フォーメーション&試合結果
名古屋グランパス |
0-0 0-3 |
3 |
ジェフユナイテッド千葉 |
【スポンサーリンク】
厄介だった裏のスペース
全くもって千葉の術中にはまったと言っていい。
ディフェンスラインの裏を狙い続ける攻撃、ハイプレス、ハイラインの守備、トップに居座るラリベイという決定力を備えた起点。全てに名古屋は苦労した。
敗因は色々あるのだろうが、特にディフェンスラインの裏や横のスペースを狙われ続けたことが苦しい。とりわけ名古屋のサイドはもともと広大なスペースを与えやすい。もちろん、サイドバックも常に攻撃に加わる戦術であるため、致し方ない部分ではある。が、この日は悪循環だった。
スペースを狙われた名古屋は、裏をケアする必要があり、徐々に陣形が間延びしてしまった。これが攻撃にも悪影響を与えてしまったように思う。
なにしろ千葉のハイプレスは圧力が強い。ボールホルダーと一定の距離を詰め、相手の選択肢を狭めるようなプレスではなく、ガツンと体を当て、ボールを奪ってしまおうというプレスだ。複数人からの猛烈なプレスをいなしながらコントロールスペースを保つことは、簡単ではない。
間延びした陣形では選手間の距離が遠く、パスコースをみつけることに苦労する。時間がかかれば千葉の強烈なプレスの餌食でしか無い。名古屋のパスワークが機能しなかったことも必定と言える。
後半は、ディフェンスラインからパスを前に運ぶことすら苦労する場面もあり、完敗としか言いようがない。和泉が自陣でリスキーなドリブルで仕掛けざるを得ないシーンなどみれば、圧倒的な敗北感を感じざるを得ない。
名古屋のサッカーとは?
攻撃に関してはもう一つ気になる点がある。
千葉のディフェンスラインは高い。これには、選手間の密度を高めるという効果がある一方、ディフェンスラインの裏に広大なスペースを与えるというデメリットもある。当然、対戦する相手は、そのスペースに長いボールを入れ、一発でチャンスを作ることを積極的に狙っていくことが常套手段だ。
名古屋も同じく積極的にディフェンスラインの裏に長いボールを入れた。これが見慣れない。
もちろん、通常であればプレスのキツい中盤を飛ばし、裏を狙う作戦は妥当だろう。が、名古屋はそんな圧力に敢えて飛び込み、いなし、無いスペースを作り出していくような攻撃を志向しているのだと認識していた。
慣れないことをしようとするものだから、攻撃がちぐはぐで効果的ではない場面も多々あった。いくつかチャンスになりかけたシーンもあったが、果たしてこの作戦は正解だったのだろうか。
少し混乱している。というのも、風間監督は常々相手に合わせるようなサッカーはしない、と言っている。相手の戦術にどう対応するのか?というインタビュアーに度々苦笑いでそう答えているのは何度も見たことがあるだろう。
が、この日の監督コメントをみれば、この試合では、中盤でボールを繋ぐ必要はなかったと書かれている。
ボールを持ち続けて主導権を握ることが勝利に繋がるサッカーではなく、相手のサッカーに合わせて、適切な選択ができるサッカーIQの高いサッカーを目指している、と解釈すればいいのだろうか。
何かこの試合のサッカーは、釈然としない思いは確かにある。
■ブログランキング■ 【気が向いた時にでもポチってください】 |
■ハイライト(Youtube)■
【公式】ハイライト:名古屋グランパスvsジェフユナイテッド千葉 明治安田生命J2リーグ 第41節 2017/11/11
■J2 第41節その他の記事■