AFC チャンピオンズリーグ 2016 ラウンド16 第1戦
【マッチプレビュー】
いよいよ始まったACL決勝トーナメント。前日のラウンド16ではFC東京が勝利を収めた。ホームである。浦和も続きたい。
相手のFCソウルは優勝候補という話も聞こえてくる。実際のプレーを見たことはないけど、お強いんでしょ?
ただそこは日本を代表するビッグクラブ、浦和レッズ。まずはホーム、冷麺なんてペロッと食っちゃってくださいよ!!
フォーメーション&試合結果
浦和レッズ
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1-0 0-0 |
0 |
FCソウル |
柔の浦和、剛のソウル
試合開始直後、一見してどちらも力のあるチームだとわかる。それは前日のFC東京-上海上港を見た時も感じた。ACLも決勝トーナメントともなるとレベルは高い。
浦和の攻めは「柔」である。パスを回し、穴を探しては、それを突く。一方、ソウルの攻めは「剛」である。早めのクロスからゴール前で勝負。フィジカルは強い。
前半の軍配は浦和に挙がったといってよいだろう。ディフェンスラインでボールを回し、手薄になった逆サイドへ一気にサイドチェンジ。揺さぶられたソウルは後手に回る他なく、チェンジサイドを受けた選手は悠々と相手陣内の深い位置まで侵入する。
先制点はラッキーパンチでしかないが、この文脈からうまれたという意味では、浦和の柔が功を奏した。左サイドの宇賀神が上げたクロスは、ゴール前の選手に合わず、そのままゴールに吸い込まれた。明らかなミスではあるが、もともとは右からのサイドチェンジをきっかけとしている。
ソウルはソウルで「剛」の攻めを続ける。しかし、壁の穴を見つけるのではなく、壁自体を壊そうとする攻撃にそこまでの脅威は感じられない。浦和のディフェンスラインの前には、ある程度スペースが残されていた。もしソウルに浦和のようにコンビネーションを駆使した「柔」の攻めがあれば、大きく展開は違ったかもしれない。
埋めがたいフィジカルの差
前日のFC東京でも感じたことだが、前半と後半で勝負の趨勢が違いすぎる。この日の浦和にしてもそうだ。
浦和の「柔らかさ」は「軟らかさ」に変わってしまった。漢字の意味などは置いておくとして、脆いということが言いたい。ソウルが浦和に対応し、戦い方を変化させてきたことにも起因するが、大きくはフィジカルの差ではないかと考える。
フィジカルと言っても言下に色々な意味を含むが、例えば「運動量」が低下し、組織力が低下する。よってパスワークは停滞し、プレスは弱まる。例えば「体の強さ」が無くなり、ボールを奪われる、奪えない、そしてセカンドボールが拾えなくなる。
そう考えると前半は互角に見えたフィジカル面も気持ちでカバーしていたと考えることもできる。つまり、これまで言われ続けているように相変わらず日本はフィジカルが弱いという事実だ。上海上港と対したFC東京も、この日の浦和も、少なくとも前半はフィジカルで劣勢だという印象は受けない。しかし、やはりそれは見せかけで、未だ決定的な差があるのかもしれない。
リードした浦和は、専守防衛の体で守り切った。ただ、専守防衛はフィジカルで劣ればむしろ分が悪く、相手のミスや運に助けられた部分も強い。後半、如何に戦い、前半同様の「五角以上」を保つか。アウェーの地でも同じような展開をすれば、次も運が味方するとは限らない。
あとがき
勝ったね。
勝ったけど、日本の2チームはどちらも満身創痍の勝利と言ったところ。
どちらも勝ち抜いてほしいものだけど、アウェーでは相当厳しい戦いを覚悟しないといけなさそうだ。実感として中国にも韓国にもJは劣勢なのだな、と思う。
それでも浦和には勝つ力はある。10回やれば4回は浦和が勝つ、というような実力差だと思うしね。
冷麺、おかわりしちゃうよね?ね?
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【ACL】浦和レッズ vs FCソウル 先制ゴールシーン Urawa Reds 1-0 FC Seoul 18.05.2016