紅蘭波主(グランパス)さん ~サッカー好きシステムエンジニアの観戦備忘録ブログ~

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【J1 2nd 2節】ダメージが大きすぎる敗戦 名古屋グランパス vs 川崎フロンターレ(採点)

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明治安田生命J1リーグ セカンドステージ 第2節


【マッチプレビュー】

遡ればリーグ戦に勝利したのはゴールデンウィークだった。2ヶ月以上前になる。ナビスコカップも含めれば、勝利は6月5日の磐田戦。それを含めてさえ、この2ヶ月半程度で2勝のみ。

 

泥沼としか言いようが無い。が、しかし、選手たちは、ハゲ散らかすほどに勝利を悩み求めているかのようにも見えない。それは僕も含めたサポーターもある程度同じだ。あえて言えばハゲ散らかすほどに悩み求めているのは小倉監督ぐらいなのかもしれない。

 

責任感が無いわけじゃない。勝利を求めていないわけでもない。この感覚こそ長年名古屋に巣食っているメンタリティだとしか表現できない。

 

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フォーメーション&試合結果 

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名古屋グランパス

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0

0-1

0-2

3

川崎フロンターレ 

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冒頭の感傷

前半の終わり、先制点を奪われた瞬間、一緒に観戦していた相方に僕は言った。これは3-0で負けだな、と。これは予言めいたものでもなんでもない。それなりに実力が離れたチーム同士が戦う場合の典型的なひとつのパターンということでしかない。一見互角のようにも見える戦いでも、格上のチームは要所で得点を奪い、格下のチームは決定的なチャンスを逃し続ける。そして迎えるのは完敗である。

 

当然、その発言が当たってしまったことに喜びはない。むしろ時間が過ぎれば過ぎるほどに典型パターンのレールを、ただ、ただ、進んでいるだけのような気になる。これでは観戦の熱は徐々に冷めていく。

 

勝ちは必要なかった

結果論を言う。この試合、勝ちは必要なかった。もう少し詳しく書けば、どう負けるかが重要だった。そう言ってしまうほどにこの試合の負け方は良くない。

 

もう一度繰り返すが、これは結果論でしかない。川崎フロンターレという強豪を相手にするならば、勝ちを諦めて、如何に負けないか、もしくはより良く負けるかを追求すべきだった。如何に将来への希望を見出すかが重要であった。しかし、そう言うのはもちろん答えが出た後の後付けでしかない。

 

ただ、そうも言いたくなる敗戦でもあった。特に2失点目以降の無力感。これは心を折るに十分な威力を持っていたように思う。

 

ボールを取ろうにも回され、取りようがない。回され、回され続け、追加点を奪われる。名古屋の選手がサボっていたわけではない。忠実に守備のタスクを実行しようとしていた。実行しようとしていたからこそ、無力感はより強い。体力だけではなく精神力をも削ぎ落とされるような敗戦と言っていい。

 

ここ2戦、名古屋は浮上を期待させるような気迫があった。1stステージ序盤に見せていた気迫が戻ってきつつあった。この敗戦でその気勢を削がれたとは思いたくない。思いたくはないが、それは難しいと思えるほどにこの敗戦のダメージは大きい。

 

新戦力 

新戦力についても触れておく。布陣はこれまで通りの4-2-3-1だが、トップ下にハ・デソン、ボランチに扇原という新戦力を配した。

 

彼らは新戦力としての義務を十分に果たしたと言っていい。義務という言葉をもう少し噛み砕けば「希望を見せること」と言えるかもしれない。上昇気流を掴めるかもしれない。そう思わせる「何か」があれば、この段においては十分過ぎる。

 

扇原は最後方から幾度か効果的なロングパスを供給した。間違いなくこれまでの名古屋に無い新たな武器となる。ハ・デソンは(まだまだ数は少ないとはいえ)良いタメを演出した。今後、永井、古林やサイドバックの活用が進むように思う。

 

今日の敗戦は失うものの方が多いように思えるが、これらの新戦力の活躍は数少ない希望でもある。

 

採点(名古屋グランパス)

GK 楢崎 正剛 5.5

1失点目は正面だっただけにかき出したかった。とは言え責められるほど容易な場面でもない。

 

DF 竹内 彬 5.0

竹内だけのせいではないが、先制点を奪われた場面では小林のヘッドを止めきれなかった。それ以外はCBだけではどうしようもない場面が多すぎた。

 

DF 大武 峻 5.5

竹内同様CBだけではどうしようもない場面が多すぎた。評価に見合う活躍はしていないが、大武だけを減点することも難しい。

 

DF 矢野 貴章 6.0

ひとり最後までプロフェッショナルだったと思う。諦めること無く上下運動を繰り返した部分は大いに評価した。ただ、対面の車屋には劣勢で決定的な場面を幾度も作られたため、これ以上の評価は難しい。

 

DF 安田 理大 5.0

安田の特長は攻撃だと見ている。しかし、今シーズン、それが活かされてるとは言いがたい。守備も悪くはないが、決定的なクロスを上げられなければ、先発する意味があるのか。この日も攻撃での貢献度が低かった。

 

MF イ・スンヒ 5.0

序盤、同胞のハ・デソンが加わったからか素晴らしい存在感を見せた。ただ、後半に危険なタックルからの一発レッド。状況を見ても無駄なレッドでしかなく、自分を制御できなかっただけでしかない。欠かせない戦力だという自覚を持ってほしい。

 

MF 扇原 貴宏 6.5

正確なロングパスは新たな武器になる。守備も上手く、すぐさま絶対的なボランチとなる予感。後半は完全に沈黙したが、初先発ということを考慮して高めの採点とした。

 

MF 小川 佳純 6.0

気の利いたポジショニングが冴えた。ただ、どうでもよい単純なミスが多く、勿体無い印象。

 

MF 野田 隆之介 5.5

右からのクロスに対しゴール前に飛び込み、何度かターゲットになった。持ち味を活かした貢献といえ、左サイドハーフに野田を起用する意味を示した。ただし、前半のビッグチャンス逸はいただけない。カウンターからドリブルで攻め上がるまでは良かったが、迷いに迷って遠目からのシュートという最も可能性のない選択をした判断は下の下過ぎる。

 

MF ハ・デソン 6.0

ボールが収まる。もう少し慣れさえすれば、彼のタメはより活かされるはず。初戦からトップ下の先発候補であることを示した。

 

FW シモビッチ 5.5

惜しいチャンスはあった。一時期より切れ味も戻ってきたように思う。ただ、シモビッチの最大の魅力は結果を出すことであり、今日はそれが出来なかった。

 

FW 和泉 竜司 採点なし

FW 松田 力 採点なし

MF 古林 将太 採点なし

 

あとがき

16位、降格圏に堕ちました。正直なところ、そこまでチーム状態が悪いとは思いません。思いませんが、そう思わないことが危ないのかもしれません。内容的に悪くない部分は多々あるものの、事実16位なんですから。

 

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スカパーの実況、解説では八塚さんや玉乃さんが、お尻に火がつくというほどじゃないですが…と言っていたものの、ほんとにそうでしょうか?相当にやばくないっすか?お尻ボウボウじゃないっすか?

 

今後は戦術云々というより、如何にチームをまとめ、心を折れないようにするか、メンタルマネジメントが重要に思います。要は気合ですよね。果たして小倉監督は操舵しきれるでしょうか。

 



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