FIFA U-20 ワールドカップ韓国2017 グループD 第1節
前半をちゃんと見れなかったので、簡単に感想だけ。
フォーメーション&試合結果
U20日本代表 |
0-1 2-0 |
1 |
U20南アフリカ代表 |
個性派
率直に言ってチームとして南アが上回った。日本以上にチームの狙いがはっきりしているし、それを実現する選手の質も、まあ悪くない。
それでも日本が勝てたのは個の力によるところが大きい。それは個の能力で上回るというより、明確な個を持った選手が要所で輝いた結果とみる方が正しいように思う。このチームには何でも出来る器用な選手が揃うと言うより、いくつかの芸に秀でた選手が多い。
例えば久保にしても相当に癖の強い選手ではある。高次元の技術と判断力を備えるが、フィジカルは並を下回る。
この試合のように選手間の距離が間延びし、フィジカル勝負の一面が薄れた段階で久保を投入し、欠点が表出しないような使い方をみれば、このチームは、個性を活かしたチームと言えるのかもしれない。
が、幾度となく南アに崩されかけた守備陣をみても、組織としてはまだまだ未熟と言わざるを得ない。
初戦勝利の大きさ
その点、初戦でなんとか勝ち星を得たことが大きすぎるほどに大きい。
このチームの伸び代は大きい。それは前述した通り、組織としての完成度が低いからでもある。この手のトーナメントで波に乗るとは、組織の結合が密になり続ける、つまり組織力が向上し続けるということに等しい。繰り返すが、このチームの結合はまだまだ疎である。
が、それは、組織で勝ちを拾う確実性というものが薄いということでもある。その意味で組織が向上していない初戦が最も勝ちにくいとも言える。
もちろん、いくら伸び代が大きくても、伸びるきっかけが無ければ意味はない。そして、そのきっかけというものは勝利でしかあり得ない。そんな状況で拾った初戦は、全ての行方を決めた、と振り返ることになる一戦だったのかもしれない。
日本らしくない日本代表
多少雑な括りであることはもちろん承知しているが、このチームを概観すれば、日本らしくないチームであるかもしれない。端から個で負けてるとは思っていない。個人に劣る日本は組織を重視すべし、という固定概念は薄いようにみえる。これはコメントの端々から察するに指揮官の意向でもあるように思う。
良い、悪いという話ではないが、個人的にはこの年代はこれぐらいでちょうどいいとも思う。
さて、次戦、ウルグアイ。日本代表は果たして波に乗れるのか。
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