明治安田生命 J2リーグ J1昇格プレーオフ 準決勝
フォーメーション&試合結果
名古屋グランパス |
0-1 4-1 |
2 |
ジェフユナイテッド千葉 |
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戦術シモビッチ
まさしく戦術シモビッチだった。が、これは、これまでの戦い方を捨てるという意味ではない。
戦術シモビッチとは何か。一言で言えば突出した高さであるシモビッチの頭目掛けてロングボールを入れ続けるということだ。ただし、一辺倒というわけではない。いつもに比べ、多少増えている程度の印象だ。その塩梅が、実に風間監督らしいリアリズムだと言えるのかもしれない。
シモビッチの頭がもたらす効果はふたつ。
まず、ハイプレスから逃れる手段になる。ロングボールは密度の高い中盤を飛ばす。必然、プレスの網から逃れることになる。もしくはプレスの網に掛かりそうな場面、ロングボールを蹴れるならば、即座にピンチを招くことは少ない。
次にハイラインを封じることができる。ロングボールが滞空するとき、ディフェンスラインはボールを受けるシモビッチに合わせて下がらざるを得ない。つまり、高いラインを保てなくなるということであり、千葉のストロングである激しいプレスを弛める効果もある。
41節で千葉に敗れた要因は3つあると考えていた。それは、ハイプレス、ハイライン、ラリベイ。とすれば、戦術シモビッチは3つのうち2つまでも対応していることになる。
ロングボール戦術と言えるほど長めのボールが多かったわけではない。が、これまでの名古屋に無かった戦い方だったことは確かだ。繰り返すが、それが風間流のリアリズムなのかもしれない。
恐れずパスを繋ぐ
確かに戦術シモビッチは効果的だったと思う。結果、2週間前にほぼ完封された名古屋が、4-2という想定以上の成果を得た。
ただ、もうひとつ、重要と思えることがある。それは、繋ぐ、ということに選手が恐れていなかったことだ。あれだけプレスの餌食となった千葉相手だ。ボールを繋ぐことを恐れても不思議ではない。事実、前節はややリスクを恐れるような素振りもみえた。が、恐れず、しかもロングボールの併用をバランス良くこなしきったことは素直に賞賛したいし、決勝に向けても明るい。
ただ、若干の心配事項も挙げておくならば、数名の選手はまだ多少の恐れを抱いているようにみえる。特にディフェンスライン周辺は怪しい。
が、それ程心配しているわけでもない。あれだけ分が悪いと思えた千葉に、しっかり対応してきたのだ。残りの1週間で十分ケアしてくるだろうと楽観的に考えているが、果たして。
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【公式】ハイライト:名古屋グランパスvsジェフユナイテッド千葉 J1昇格プレーオフ 準決勝 2017/11/26
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