AFC U-23選手権中国2018 グループリーグ 第2節
勝てばグループステージ突破。が、負ければ途端に黄色信号が灯る大事な一戦となったタイ戦。前哨戦となった12月のM-150カップでは、地元の利もあり、タイに土をつけられています。
タイの技術力は高いです。日本代表は今回のメンバーと大きく異なるとはいえ、M-150カップでは、日本の技術レベルを凌いでいたと言っても過言ではない。
12月のリベンジ、物足りない初戦、奮起する材料は幾つかあります。
フォーメーション&試合結果
U-20日本代表 |
0-0 1-0 |
0 |
U-23タイ代表 |
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試合運びがあまりに拙く、日本は自ら試合の難易度を上げたと言っていい。最終ラインに人を厚く配置するタイに対して、ドリブルで無謀な突破を仕掛けては簡単に網に引っ掛かる。細かいパスの連携で崩そうとして同じく網に引っ掛ける。
もちろん、連携が構築されていないという言い訳は出来る。だから独力で突破する選択になりがちだし、意図が噛み合わず細かいパスが通りにくい。
が、仮にある程度の連携が構築されていたとしても、極端な密集地帯をドリブルで抜けるだとか、細かいパスワークで綺麗に崩すだとかが通用する相手は相当にレベル差がなければ難しい。実際、タイの守備はそこまで甘くはなかったし、チームとしても日本に大きく劣るようなレベルではない。
にも関わらず、有効な攻撃に切り替えることが出来ないのであれば、チームとしてあまりに不器用過ぎる。攻撃陣は今一度試合を見直すべきだと言わざるを得ない。
採点(U-21日本代表)
GK 小島 亨介 6.0
初戦に比べ、かなり落ち着いたプレーをみせた。
出番が多いわけではないが、集中力を切らさず、ポジショニングも安定していた。何より自信がにじみ出るような雰囲気があり、頼もしさを感じさせた。初戦の彼とは明らかに別人。
DF 原 輝綺 5.5
悪くはないが、印象は薄い。
立田、板倉ともに読みが鋭く、印象的な守備が多いだけに、特段の好プレーが少なかったため、印象は薄まる。特に攻撃での貢献度は他の2CBに大きく水をあけられているため、改善の余地がある。
DF 立田 悠悟 6.5
攻守ともに優秀な出来。
初戦と同様に攻撃でのフィード、守備での読みやブロックは印象が強い。一点難点を挙げるならば、極稀に守備で小回りが利かない時がある。大型CBだけに致し方ない部分もあるが、個人的には相当期待出来る選手だと思っている。
DF 板倉 滉 7.0【MOM】
2試合連続の決勝点。
攻撃だけではなく、鋭い読みとハードな守備、そして高さも備える。また、このチームで最も余裕がある選手でもある。それだけに状況を落ち着いて眺められており、終始冷静な対応が出来ていた。実際にその実力があるか、そう見えるだけなのかはわからないが、この試合では一人ワンランク上の雰囲気を漂わせていた。
MF 神谷 優太 5.0
初戦と変わり、存在感が薄い。
ボールに触れる回数も少なくなり、運動量もあまりなかったように思う。M-150からキャプテンとしてチームを引っ張っているが、疲れが出ているのかもしれない。ただ、攻守ともにかなり物足りない出来であったことは間違いない。
MF 井上 潮音 4.5
あまりにミスが多く、チームのリズムを壊した。
相棒の神谷と比べれば、ボールに触れる回数も、運動量も多かった。が、なんでもないパスを引っ掛けることが多々あり、チームに不要な負担をかけた。彼も疲労を抱えている可能性は高い。
MF 遠藤 渓太 5.0
ほとんどゲームに入れなかった。
ドリブルで突破を試みる回数はそれなりにあったが、あっさりと防がれるか、ほとんど自爆のように密集地帯に突っ込んでいるシーンが目立った。体のキレは明らかに無い。加えて攻撃の工夫も無く、頭もキレてはいない。天皇杯決勝までチームが活動していた影響なのかもしれないが、リフレッシュが必要に感じる。
MF 藤谷 壮 5.5
右サイドから再三クロスを上げた。
クロスの本数は評価出来る。その上、守備を怠っていたわけでもなく、運動量はかなり豊富だったと言っていい。が、クロスの精度がいまいちに過ぎる。あれだけの本数を上げながら、チャンスに結びついた数はそう多くはない。
MF 岩崎 悠人 5.0(~63分)
いい位置でボールに触れる回数"は"多い。
が、またしてもプレーが雑で、拙速な判断でチャンスを潰すシーンが目立つ。また、ボールが足につかないことが多く、チャンスを作り切れない場面が散見された。よって途中交代は妥当。彼もシーズンの疲れが残っているように思う。
MF 髙木 彰人 5.0(~73分)
決定的な仕事はなく、存在感はやや薄い。
初戦、途中交代で入った際は、イキの良さをみせたが、先発したこの試合ではあまり見せ場はなかった。どちらかと言えば空回りしている印象で、可能性の低い強引なミドルシュートなどは評価できない。岩崎と同じく途中交代は妥当だった。
ただ、この試合では2シャドーがほとんど有機的に機能していなかった。チームで攻撃の形を構築していく必要があり、髙城、岩崎の出来の悪さを彼らだけの責任にするのは流石に気の毒だとは思う。
FW 田川 享介 6.0
決勝点をアシスト。
特に序盤はアグレッシブな姿勢をみせ、何度か決定機を掴んだ。ただ、今一歩でゴールネットは揺らせなかった。また、試合中盤ではややガス欠を起こし、運動量が少なくなった。アピールしたい気持ちが逸らせることは理解するが、流石にペースは考えるべき。
MF 森島 司 採点なし(63分~)
MF 旗手 怜央 採点なし(73分~)
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Thailand 0-1 Japan (AFC U23 Championship 2018: Group Stage)