AFC U-23選手権中国2018 グループリーグ 第3節
グループリーグ突破を決めた日本はメンバーを大幅に入れ替えましたね。これまでの出来はあまり良くはないとはいえ、やはり結果は何よりも大事だという証左なのでしょう。内容には不満ですが、結果を出し続ければ後からついてくるようにも思います。
さて、北朝鮮は12月のM-150カップでも戦っていて、日本は勝利を得ています。その時の北朝鮮は明確な特徴のないごく平凡なチーム、というより弱かったと言ってもいいでしょう。さて、今回は。
フォーメーション&試合結果
U-21日本代表 |
2-0 1-1 |
1 |
U-23北朝鮮代表 |
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M-150カップはコンディション不良により歯ごたえのないチームなのだと理解していたが、そうではなかったらしい。この試合の北朝鮮も"弱いチーム"だったと断言してもいい。
北朝鮮のイメージであるフィジカルの強さや、メンタルの強さがほとんどみられない。特段技術力が高い訳でもない。であれば、特徴のない、歯ごたえのないチームに仕上がる。
とは言えメンバーを大幅に替えて「3-1」という結果の価値を過少にみる必要はない。率直に言って前2戦と比較して、チームとしての出来は悪くはなかった。むしろ良かったと言ってもいい。
採点(U-21日本代表)
GK 波多野 豪 6.0
決定的なピンチも防ぎ、安定していた。
失点はオフサイドだったと思うが、GKに求めるには酷な1対1を強いられた。よって、彼に責はない。初先発ではあったがプレーは安定しており、この世代を背負ってきたGKとして力をみせた。
DF 柳 貴博 5.5
出来はぼちぼちといったところ。
守備はダイナミックさを感じさせるが、不要な飛び出しがあったりとまだまだこれからと思わせる選手。ポテンシャルは高そうだがどこまで伸びるか。
DF 庄司 朋乃也 5.5
ある程度無難にDFラインのセンターをこなした。
ただ、身長があるわりには立田や板倉のような高さを感じにくいにはなぜなのか。オールラウンダー系の選手に思えるが、全般やや小粒なようにも思う。隙のない選手に育てば面白いが。
DF 古賀 太陽 5.5
大きなミスはないが、やや対応が軽いように思う。
立田、板倉だけではなく、庄司、柳を含め、彼を使おうと思わせる動機は作れなかった。良いアピールは出来なかったとみるべきだろう。
MF 伊藤 洋輝 7.0【MOM】
2アシスト。
出来は相当に良かった。長短のパスを出し入れするリズム、機をみた前線への攻め上がりと攻撃で結果を残した。また、守備でも彼のプレスバックに救われた場面が幾度かあり、中盤の底としてこれ以上ないアピールが出来た。
恐らく神谷の控えという扱いだろうが、神谷、伊藤と並べてみても面白い。ノックアウトラウンドでも間違いなく出番はあるだろう。
MF 森島 司 6.0(~89分)
伊藤の陰に隠れるが、出来は悪くなかった。
目を見張るようなプレーは少ないが、運動量で着実に仕事をこなすタイプ。何気ないパスやポジショニングが優れていて、泥臭いプレーでもチームを助けた。
MF 浦田 樹 5.5(~78分)
左サイドから何度か突破をみせた。
ただ、サイドアタックが武器となるような活躍ではなく、物足りなさが残る。特に独力の突破力でサイドを制圧するようなスタイルではなく、あくまで連携で崩す形だった点が気になる。このフォーメーションであれば、停滞した攻撃の活路を"サイドの突破"に見出すような形も望まれるからだ。
MF 長沼 洋一 5.5
強引な突破が幾度か奏功した。
ただ、あまりに強引過ぎて、偶発性が強すぎるプレーだった。確実な技術というよりも、思い切りで突破出来てしまったようにみえた。が、結果オーライという意味ではこの試合に限って評価出来る。一方で雑なクロスを上げることもあり、全般プレーの精度が物足りないということも正直な感想ではある。
MF 三好 康児 5.5(~74分)
点が取れたことが救い。
序盤のプレーは切れ味が戻ったかのようにみえた。が、その後は得点場面以外に特筆すべき活躍はなかった。運動量の問題かボールに絡むプレー自体が少なく、まだまだコンディションに難があると考えるべきか。
MF 旗手 怜央 6.5
自ら書くとしたPKで3点目をゲット。
動き自体は良く、いい場面を幾度となく作った。特に独特のリズムがあるドリブルは効果的でアグレッシブに仕掛けていく姿勢も評価が高い。
ただ一点、あまりに決定力が低い。何度か迎えた決定機はことごとくゴールネットを揺すらず、唯一の得点であるPKすらも一度はGKに防がれた。ポストに当たって跳ね返ったボールがGKの背中に当たるという幸運がなければゴールは無かったかもしれない。
決定力があれば脅威を与えられる選手だけに、この大会で一皮剥けてほしい。
FW 小松 蓮 5.5
ポストプレーで貢献。
ただし、十分ではない。ポストプレーで顔を出すものの"俺に当てろという強烈な気持ち"や"一つの戦術として確立している"感はなく、何とはなしに流れの中でやっているようにもみえる。また、1トップとして仕事が多岐なのは理解するが、ゴール前での脅威はもっとほしい。
MF 髙木 彰人 採点なし(74分~)
MF 遠藤 渓太 採点なし(78分~)
試合出場で徐々にコンディションを上げているのかもしれない。ノックアウトラウンドで活躍する予感。
MF 原 輝綺 採点なし(89分~)
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Japan 3-1 DPR Korea (AFC U23 Championship 2018: Group Stage)