明治安田生命J1リーグ 第16節
フォーメーション&試合結果
浦和レッズ |
1-1 2-0 |
1 |
名古屋グランパス |
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前節ではありません。前々節です、すみません。公私共に落ち着きつつあるので、気張らず淡々と記事を書いていけたらと思います。
"ちなみに"程度に書いておきますが、筆者はまだまだ風間監督応援派です。
試合概要
結局のところ中断が明けても勝利は転がってこなかった。
試合後の監督コメントを読めば、非常に満足げだとも読み取れる。実際のところ、それを負け惜しみと読み取る必要がない試合内容でもあった。しかし、何も変わっていないと言ってもいい、そんな出来でもあった。
確たる攻撃パターンがない、守備の鉄則がない。それは中断が明けたところで変わらない。だが、それでいい、そう言い切るのが風間サッカーでもある。
つまり、個人が高まれば攻撃のパターンも、守備の鉄則も些細でしかない。それらは「その程度のもの」でしかないのだ。なぜなら、名古屋が目指しているサッカー、それは「サッカーの真髄」を望むサッカーであるからだ。
今何をやるべきか、選手個々人が瞬時に最適解を導き出し、それがチームとしてシンクロし、それを実現するスキルレベルが達成されている状態。目指すべき地点はあまりに遠い。
最下位チームが目指す王者のサッカー。それは無謀であり、今すぐ現実的な解を導き出すべきだ、そういう主張は正しい。一方で短期スパンではなく、長期的にみて風間監督が目指す目標は間違っていない、そういう主張も正しい。要はどこから名古屋グランパスというチームを眺めるかに依る。
実際、どちらが正解なのかはわからない。数年後、答えは出るのかもしれない。ただ、今日の試合だけで語るならば、どちらかに踏み切りにくい試合だったことは間違いない。
採点&寸評(名古屋グランパス)
スターティングメンバー
GK ランゲラック 6.5
仮に「ミチェル・ランゲラック」が「美貝 嵐気楽」だったならば、日本代表で間違いない。
ハイボールの安定感、ポジショニングの妙、どちらも申し分ない。加えて精神面の充実も感じられる。一時期は覇気の薄さが心配されたが、落選に終わったワールドカップを乗り切ったと理解していいのかもしれない。名古屋に過ぎたるものが二つあり。ランゲラックにガブリエル・シャビエル。
DF 新井 一耀 5.5
悪くはなかった。ただDFとして評価はしにくい。
それなりにいいチャレンジもあったし、ゴール前で硬さを発揮する場面もあった。 リーグを見渡しても並のセンターバックという能力はあるだろう。ただ、チームとしての守備力が低いため、彼の持ち味を発揮するという状態ではない。
DF 櫛引 一紀 5.5
新井同様にDFとしての評価は難しい。
彼もそれなりにやれていた。ただ、ピンチを迎える場面があったとしても、彼自身の非というよりは、名古屋のバイタルエリアにおける守備力の弱さが原因の大半だと感じる。ランゲラックが最も難儀ではあるが、センターバック陣も十分に難儀ではある。
DF 和泉 竜司 6.0(~76分)
左の鉾となり、攻撃時には十分に持ち味を発揮した。
大胆に高いラインをキープし、攻撃の起点となった。左サイドバックの位置であっても彼の特徴はある程度発揮できることを改めて証明。ただ、後半開始直後の1対1は絶対に決めるべきだった。
MF 宮原 和也 5.5
幾度かチャンスは作ったが、総じて存在感は薄め。
中断前は素晴らしい活躍をみせていただけにトーンダウンの印象は否めない。特に的確な守備が光っていただけに、次節には期待したい。
MF 小林 裕紀 5.0
攻撃の起点としてはある程度評価できるが、ボランチとして仕事を完遂していたかと言えば怪しい。
長谷川と組んだダブルボランチは特に守備面において脆弱だった。ふたりの能力不足というより、バランスの問題のように感じる。中断前はもう少し攻守の役割分担がスムーズだったと思ったが、この試合では悪い意味で責任分界が曖昧であったように思う。
MF 長谷川アーリアジャスール 5.0
いつもどおり無謀ではあるが力強いプレーをみせつつも、全体としてはいまいちと言わざるを得ない。
基本的には小林の項に記載した内容と同様。加えて今日の長谷川は毒にも薬にもならないプレーが多すぎた。気迫も感じられず、レギュラーも危ういと感じる。
MF 児玉 駿斗 6.5(~80分)
活きの良さを大いに評価したい。
思い切りのいいプレーはやや精度に欠けるが、狙いの良さを感じさせる。ゴール前で掻き回せる唯一に近い選手でもあった。軽すぎるウェイトなど欠点はあるかもしれないが、ゴール近くでのプレーの質が高まれば、十分な戦力に成り得る。
MF 玉田 圭司 5.5(~80分)
要所で好プレーをみせ、チームの一員として働いた。
これまで度々あったことだが、佐藤寿人同様、チームの歯車としてはなかなか機能しないことも多かった。もちろん、玉田にボールを集めるような展開では存分に存在感を発揮する能力はある。
ただ、この試合では十分にボールに触れ、ゲームに参加できていた。一方で、その能力が十分に還元されているとは思わないが、総括すれば、ぼちぼちというところではある。
FW ガブリエル・シャビエル 6.5
唯一の得点であるミドルシュートを突き刺した。
しかし、ゴールに直結する魔法はあまり多くない。ナイスミドルは得点以外にもあったが、攻め手が少ない証左かもしれない。コンディションは悪くなさそうなので、引き続き期待はできる。
FW ジョー 6.0
遂にコンディションが上向いてきた。
あれだけのフィジカルを誇りながら、前半戦はボールの収まりどころとして不十分と言わざるを得なかった。しかしこの日は、簡単にボールを失わず、圧倒的な体躯を十分に活かしていた。
我慢して使ってきた甲斐があった 、そう思わせてくれる日も遠くないのではないか。
途中交代
DF 内田 健太 採点なし(76分~)
MF 八反田 康平 採点なし(80分~)
MF 佐藤 寿人 採点なし(80分~)
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