アジア大会2018 ジャカルタ GL第3節
フォーメーション&試合結果
U21日本代表 |
0-1 0-0 |
1 |
U23ベトナム代表 |
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まあ、波乱でも何でもなく、こんなところだと思います。選手の質は置いておいても、チームとしての成熟度の低さ、そして、コンディションは相当良くないです。
試合概要
まず、ベトナムが強かったことは間違いない。U23アジア選手権2位はフロックではないらしい。また、日本のコンディションは相当に悪そうだった。この2点が敗因だと言っていい。
が、そうだとしても無様と言っても言い過ぎではない前半だった。ほとんどベトナムに攻め続けられ、幾度となくチャンスを作られた。ベトナムのシュート精度に助けられただけで、2点、3点と畳み掛けられても全く不思議ではなかった。
日本はほとんど組織的な守備というものが機能せず、一方でベトナムは攻守ともに連携の熟成を感じさせた。もちろん、前述の通りコンディションの面もあるのだろう。ただ、やはり急造チームという感は否めず、チーム作りは順調ではない。
それはそれで当然だろう。準備期間もなく、ターンオーバーで試合をこなしていっているのだから、チームの構築を効率よく行える状況ではない。
だから、やはりこの敗戦はあまりに順当だ。
後半、4-4-2にフォーメーションを変更し、やや盛り返した日本だったが、勢いも徐々には衰えていった。結局スコアは動かず、日本はGL2位で決勝トーナメントに進むこととなった。
ただ、ベトナムという今大会でも屈指の好チームがGLにいたことはラッキーだったのかもしれない。日本は今大会で、はじめてサッカーをした。正直なところ"課題がみつかる"以前の状態ではあった。ただ、少なくともU21日本代表の現在地はわかった。それが収穫であることは間違いない。
採点&寸評(U21日本代表)
【採点イメージ】
※主な役割:管理人の推測、推察、願望 ※攻撃、守備:ポジションなりの頑張り度(◎、○、△、☓) |
スターティングメンバー
FW 前田 大然(~80分)
6.0 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
松本山雅 | ・ゴールゲッター ・ライン裏への飛び出し |
○ | ◎ | |
ひとり気を吐いた。
いつもどおり鬼チェイスを披露したが、二列目との距離が遠く、効果は限定的。トップに届くボールの精度もいまいちで、力を発揮できなかった。
|
MF 三笘 薫(~HT)
5.0 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
筑波大 | ・チャンスメイカー ・ライン裏への飛び出し |
△ | △ | |
まるで覇気がなかった。
ほとんどプレーしていないに等しく、前半で交代も納得できる出来。コンディションが余程悪いのか。少なくとも第1節とは同姓同名の別人だと考えられる。
|
MF 三好 康児
5.0 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
札幌 | ・チャンスメイカー ・ドリブラー |
△ | △ | |
チームの足を引っ張った。
ボールはまるでキープできず、得意のドリブルもない。全くキレのないプレーの連続。厳しい言い方をすれば、ピッチにいない方が貢献できた。
ただ、それでも交代させないところをみると、また右腕のキャプテンマークからもわかることだが、森保監督は相当な期待をかけているということだろう。
|
MF 遠藤 渓太
5.0 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
横浜FM | ・サイドアタック ・ドリブラー |
△ | △ | |
動きが重く、プレーに冴えはない。
身体的なコンディションもそうだが、攻撃時の判断力や守備の位置取りも悪く、頭の面でも万全とは言い難い状態。今大会、遠藤、三好は今のところ見どころがまったくない。
|
MF 初瀬 亮
5.0 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
G大阪 | ・サイドアタック ・クロッサー |
△ | △ | |
覇気がなく、何も生み出さなかった。
本来、気持ちはみせられる選手だけに、相当のコンディション悪化があるのかもしれない。守備のポジショニングも中途半端な上、肝心の攻撃でも貢献度は薄い。
|
MF 渡辺 皓太
5.0 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
東京V | ・バランサー ・ゲームメイカー |
△ | △ | |
前半は姿を消した。
少なくとも前半は印象に残るプレーは皆無で、存在感はまるでない。後半、中盤に松本が入ったことで、かなり良化したかにみられたが、時間が経つにつれ、やはり姿を消した。
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MF 神谷 優太(~HT)
5.5 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
愛媛 | ・バランサー ・カバーリング |
△ | ○ | |
ある程度やれていた数少ない選手にみえた。
そのため、前半のみで交代は明確な理由がわからないが、"やれていた"という評価も、あくまで相対的な話であるため、不可思議な交代とは言えない。
神谷については、失点場面のトラップミスに言及すべきなのだろうが、これは彼を責められないだろう。完全にGKのミスであり、彼の責任はほとんどないと考える。
|
DF 原 輝綺
5.5 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
新潟 | ・ビルドアップ | ☓ | △ | |
前半は明確に悪し。後半は多少良し。
前半、ベトナムの怒涛の攻めにはだいぶ手を焼いた。後手を踏むことが多く、出来がいいとはとても言えない。ただ、後半4バックの中央に入ってからは、体を張った守備もみせ、センターバックとしていくらか働いた。
|
DF 立田 悠悟
5.5 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
清水 | ・ディフェンスリーダー ・ビルドアップ |
☓ | △ | |
ディフェンスリーダーとしては物足りない。
もちろん彼だけの責任ではないが、前半はベトナムに責め立てられ、拙攻に助けられた部分は大きい。1失点で済んだことはディフェンスラインの粘りではなく、ラッキーでしかない。
また、フィードも悪く、みすみす相手にボールを渡すことが多い。守りでは、高さが武器になった場面もあったが、及第点とは言えない。
|
DF 杉岡 大暉
5.5 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
湘南 | ・ビルドアップ | △ | △ | |
前半は悪し。後半は良し。
前半はサイドに引きずり出されることが多く、不利な対応を強いられることも多かった。後半は左サイドバックに配置を移した。やや不器用ではあるが、攻撃に十分関与できた。
|
GK オビ・パウエルオビンナ
4.5 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
流通経済大 | ☓ | ○ | ||
イージーなプレーの中でパスミスを犯し、痛恨の失点をくらった。
ペナルティーエリア手前の、相手選手ふたりに挟まれかけている味方にパスを出すという選択肢はどう考えても有り得ず、擁護のしようがない。この失点、ひいては敗戦における彼の責任は相当に重い。
ただ、時間が経つにつれ、緊張がほぐれたのか、吹っ切れたプレーが増えたことは好材料だ。良いプレーもあったため、次節以降では戦力となってくれそうではある。
|
途中交代
MF 松本 泰志(HT~)
6.0 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
広島 | ・バランサー ・カバーリング |
○ | ○ | |
チームの流れを変えた。
これまでもパスをスムーズに循環させるための潤滑油のような役割を果たしてきたが、この日は実に効果的だった。また、パスの収まりどころとなり、ボランチのバランスを改善してみせた。
相変わらず、決定的な仕事が不足していることは欠点だが、日本を多少なりとも甦らせた要因を作ることができた。
|
MF 岩崎 悠人(HT~)
6.5 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
京都 | ・チャンスメイカー ・ライン裏への飛び出し |
○ | ○ | |
唯一、この試合で好調と言っていい選手。
後半開始から登場したが、豊富な運動量で攻撃を活性化させた。やや低い位置から前線と中盤を繋ぐリンクマンとしても機能し、チームへの貢献度は高い。
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FW 上田 綺世(80分~)
採点なし | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
法政大 | ・ゴールゲッター ・ターゲットマン |
- | - | |
GKと1体1となるビッグチャンスを得たが、決めきれなかった。
短い時間だったため、採点はなしとしたが、あのチャンスを決めていれば、ヒーローになれた。第1節に続き、決定力のなさを露呈した形になった。
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