【採点&寸評】【アジア大会 準決勝】見えてきたチームの輪郭 U21日本代表 vs U23 UAE代表

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アジア大会2018 ジャカルタ 準決勝


フォーメーション&試合結果 

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U21日本代表

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1

0-0

1-0

0

U23 UAE代表 

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まだ終わってはいないけど、今大会の森保監督に係る評価は決勝の結果を問わず満点でしょう。最大試合数をこなし、なおかつ決勝の舞台も踏む。結果ではなく経験値を求めた大会でこれ以上は期待できません。

 

決勝の相手は韓国。こちらは経験ではなく結果を求めたチームでU23+OA採用の"ド本気"チームです。レギュレーション自体が違うようなもので、相当に厳しい戦いになるのは間違いありません。

 

"優勝"という経験も貴重で代えがたいものですが、コテンパンにやられることも今の段階では"素晴らしい経験"に成り得ます。その意味で、やはり決勝の結果は問う必要がないと思います。

 

試合概要 

楽勝、という試合ではなかった。が、ギリギリ、という試合でもなかった。強いて言えば安定感があった。UAEは悪いチームではなかったが、準決勝のサウジアラビアに比べれば幾分落ちる。過大には評価できないが、チームは成長していると言っていいのではないだろうか。

 

ここにきてチームの輪郭が見えてきたと言い換えることができる。このチームの強み、弱み、といった輪郭。それはチームの体を成してきたからこそ言えるものだろう。

 

思い立った程度で挙げてみたい。

 

まず、攻守の強み。

 

攻撃では「明確な攻撃パターンが無い 」ということだろう。バランスが良いと言ってもいい。対応力を重視する森保監督の思想が色濃く反映されている結果だろう。長短のパスを使い分け、ポゼッションに執着するわけでもない。A代表の苦労はなんだったのだろうか、と思うほどロングパスを巧く戦術に取り込んでいる。

 

守備では5バック気味に守る布陣が安定している。DFラインに隙間が少ないため、特に相手のサイドチェンジに強く、この試合でもラインをスライドすることなく対応できていた。もちろん、サイドハーフの運動量は相当に求められるが、多くの選手が要求をこなせている。

 

一方で明確な弱みもある。

 

最も気になる部分はボランチの弱さだ。攻められる時間帯が少ない今大会では致命傷とはなっていないが、守備の対応が脆弱すぎる。そもそも守備が得意な選手を並べないため必然ではあるのだが、改善の余地はまだまだあるだろう。

 

攻撃ではカウンターがほとんど機能しない点が気になる。ボールを奪ってからポゼッションではなく、カウンターに移行する場面が少ない。これは意識の問題ではないだろうか。トップに前田という俊足を置いていることも考え併せれば、流石に物足りない。

 

もちろん、ポゼッションは日本が優位な事が多く、発動する機会自体がそれほど多くはない。これも今大会特有の事情ではあるが、決して発動するチャンスがないわけではない。特に決勝では必要な要素だろう。

 

さて、決勝に話を移せば、韓国である。カウンター、間違いなく必要になるだろう。 

 

採点&寸評(U21日本代表) 

【採点イメージ】
7.5:ひとりで試合を決める圧倒的なパフォーマンス。
7.0:突出したパフォーマンスで勝利に導く。
6.5:優れたパフォーマンスでゲームに関与した。
6.0:平凡なパフォーマンスだがチームには十分貢献した。
5.5:平凡なパフォーマンスだがチームへの貢献はやや物足りない。
5.0:パフォーマンスが悪く、チームのブレーキとなった。
4.5:パフォーマンスは決定的に悪く、敗因のひとつとなった。
4.0:試合を壊す要因をつくり、猛省すべきパフォーマンス。

 

※主な役割:管理人の推測、推察、願望

※攻撃、守備:ポジションなりの頑張り度(◎、○、△、☓)

スターティングメンバー

FW 前田 大然

6.0 所属 主な役割 攻撃 守備
松本 ・ゴールゲッター
・ライン裏への飛び出し

守備で貢献も、またも得点は取れなかった。

 

ただ、この日はボールの受け方に工夫もあり、ポストプレーは冴えた。もちろん、得意のチェイシングは言わずもがな。大会を通して圧倒的な貢献度があることは誰もが認めるところ。

 

しかし、だが、やはり。得点を取ってほしい。いや、得点を取らせてあげたいという気持ちかもしれない。これだけチームを機能させる前田は代表に残り続けるべきだと考える。ただ、結局ストライカーの真の評価は得点だ。守備の貢献力で選抜されるポジションではない。

 

この日も含め、決定的なチャンスはあった。決勝の爆発に期待したい。

 

 

MF 旗手 怜央(~64分)

6.0 所属 主な役割 攻撃 守備
順天堂大 ・チャンスメイカー
・ライン裏への飛び出し

悪くはないが、もう少し得点のにおいがほしい。

 

相手のラインとラインの間に取るポジショニングが巧みで、いい形でボールを受けることが多い。高い技術もあり、いいボールを供給する能力が高い。

 

一方でゴールに向かう動きが少なく、直接的な脅威はやや薄い。この日は多少ゴールを狙う動きはあったが、1トップ2シャドーの布陣でもあるのだし、ポジション的にはもっと裏を狙う動きを増やしたいところ。

 

 

MF 岩崎 悠人

6.5 所属 主な役割 攻撃 守備
京都 ・チャンスメイカー
・ライン裏への飛び出し

体が心についてきていない印象。

 

試合ごとに運動量は減ってきているが、まだまだ豊富と言っていい。ゴール近くの嫌なところに顔を出すポジショニングで決定的なチャンスにも幾度か絡んだ。

 

が、前へ前への気持ちは強く感じるものの、ボールが足につかないことも多い。当然、あれだけの運動量でほとんどの試合に出続けているので、疲れていないわけがない。チャンスには絡むが、結果まで持っていけなかった理由は"疲れ"が大きいと感じる。

 

残りは決勝のみ。中二日となるが、重要な選手だけに可能な限りの回復が望まれる。

 

 

MF 初瀬 亮

5.0 所属 主な役割 攻撃 守備
G大阪 ・サイドアタック
・クロッサー

出来は全く良くない。

 

左の遠藤と比べ、運動量は相対的に少なく、プレー精度も良くない。攻撃時の反応が鈍く、DFラインやボランチから右サイドのスペースに出るボールに追いつけないことが多々あった。もちろん、出し手が悪いという見方もあるだろうが、個人的には初瀬の運動量不足だと考える。

 

守備でもややサボる場面があり、印象は良くない。恐らくフィジカルコンディションは相当に良くないと想像できる。

 

 

MF 遠藤 渓太【MOM】

6.5 所属 主な役割 攻撃 守備
横浜FM ・サイドアタック
・ドリブラー

この試合で最も動きの良かった選手。

 

キレのあるドリブル突破、何本か質のあるクロスの供給、左サイドの攻撃を活性化させた。

 

また、守備の頑張りも高く評価したい。度々自陣深くまで戻り、5バックの左を形成した。あれだけの上下運動を繰り返すには、必然的に運動量が求められるが、終盤まで気を抜かずやりきった。

 

 

MF 渡辺 皓太

5.5 所属 主な役割 攻撃 守備
東京V ・バランサー
・ゲームメイカー

ゴール前のボールダッシュから、上田のゴールを導く巧みなラストパスを送った。

 

が、それまでの出来は悪く、疲れが色濃く残っているように感じた。前半はボランチの守備面を担ったが、パスは引っかかり、守備の対応力もいまいちでプレー精度は低い。

 

決勝点のアシスト後は運動量も復活し、急激に活性化したが、流石に遅すぎる。重用されてきた選手だが、決勝はコンディション次第か。

 

 

MF 神谷 優太(~82分)

5.5 所属 主な役割 攻撃 守備
愛媛 ・バランサー
・カバーリング

無難ではあるが、決定的なプレーは少ない。

 

特に前半はボランチとして攻撃的な役回りだったが、いくつかのミスもあり、印象はそれほど良くはない。

 

ただ、後半、渡辺と役回りを交代してから良化。ダイナミックなプレーを幾つかみせ、このチームに足りない本来ボランチが担うべきプレー要素を垣間見せたことは可能性を感じる。

 

 

DF 杉岡 大暉

5.5 所属 主な役割 攻撃 守備
湘南 ・ビルドアップ

あまり目立たなかったが堅実ではあった。

 

左センターバックだったが、攻撃面で有効な行動は薄い。一方で守備もポジショニングこそしっかりしていたが、活躍する場面はあまりなかった。

 

相手の攻撃は右サイドが良かったこと、左は遠藤の献身的な守備があったことから、そのような結果になったことはあり得る。が、実はあまりコンディションが良くなく、たまたま綻びがみえなかっただけ、とも感じられる。

 

 

DF 立田 悠悟

6.0 所属 主な役割 攻撃 守備
清水 ・ディフェンスリーダー
・ビルドアップ

いつもどおり安定感のある守備。

 

この日は前へチャレンジする守備もやや多かった。立田の体格で前へ出て潰しにいくと相当な圧力がある。もちろん、しっかりとしたカバーリングが前提だが(この日は渡辺)、このプレーは続けてほしい。

 

ダイナミックなセンターバックに育てば、A代表も狙える逸材であることを改めて感じるプレーだった。

 

 

DF 原 輝綺

6.0 所属 主な役割 攻撃 守備
新潟

・ビルドアップ

攻守に積極的なプレーをみせた。

 

精度が高いとは言えないが、DFラインから送るロングキックの狙い所は良かった。守備でも粘り強い対応をみせる。

 

前回は気持ちにプレーがついてこず、苦戦したが、コンディションの向上とともに心身が噛み合ってきたように思う。

 

 

GK 小島 亨介

6.0 所属 主な役割 攻撃 守備
早稲田大  

安定感のあるプレーをみせた。

 

これまでどうも不安定だと感じた小島のプレーだが、この試合では素晴らしく落ち着いたプレーをしていた。これは、キャプテンマークを巻いたことと無関係ではないのかもしれない。

 

プレー機会こそサウジアラビア戦ほどなかったが、明らかにプレーの安定度が異なる。これまで個人的に信頼できなかったが、この日の小島であればなんの不満もない。

 

 

途中交代 

FW 上田 綺世(64分~)

6.5 所属 主な役割 攻撃 守備
法政大 ・ゴールゲッター
・ターゲットマン

殊勲の決勝点。

 

ただ、得点の8割方は渡辺で決まったと言っていい。ゴールも外れてもおかしくないようなコントロールだったが、結果が全て。ストライカーの役割を果たした。

 

 

MF 松本 泰志(82分~)

採点なし 所属 主な役割 攻撃 守備
広島

・パスワーク

- -

残り時間僅かだが、時間の割りにはボールに絡んだ。酷使されているが、このチームの外せない潤滑油だけに決勝はスタメンだろう。

 

 



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