明治安田生命J1リーグ 第2節
フォーメーション&試合結果
名古屋グランパス |
0-0 1-0 |
0 |
コンサドーレ札幌 |
【スポンサーリンク】
開幕2連勝ですね。ガンバ戦がスキップになるアクシデントがあったもののチーム作りは順調だと思う。まあ、もともと出来上がったチームではあったからね。
あとグランパスの広報は有能ね。
2021年3月3日(水) 名古屋グランパス、豊田スタジアムでの一日
戦評
がっぷり四つに組み合った良い試合。どちらも引き締まった組織が出来上がっており、間延びの少ない試合だった。支配率は札幌が勝るが、しっかりブロックを作って名古屋が待ち構えるパターンが多かった。しかし、傍から見ても、ほんとに名古屋の守備は崩れんなぁ。
ただ、個のクオリティーとしては明らかに名古屋が優勢だったと思う。いや、組織としてもやや名古屋に軍配が上がるように感じたが、勝敗の差は個のクオリティーだったと言っていい。それが端的に表れた場面が得点のシーンだろう。
いくつかゴール前で高度な連携をみせており、昨シーズンに比べて攻撃はレベルアップしているようにみえる。柿谷効果なのではないか、と考えており、直接的に絡んでいなくても、柿谷がいることでチームのイマジネーションが高まるような気がするんだよね。
ここからは完全に蛇足なんだけど、昔JOMOカップという大会があってですね。Jリーグ外国人選抜としてJリーグ日本人選抜が戦うオールスターみたいな大会です。で、外国人選抜にはかのロベルト・バッジョがゲストプレイヤーとして参戦してたんだけど華麗なプレー連発。引きづられてみんなプレーがどんどん華麗になっていったんだよね。華麗なプレーとは程遠かったキム・ドフンまでもがトリッキーなプレーを魅せて感心したものです。
何が言いたいかというと、柿谷が入ることによって、名古屋にもそんな影響があるんじゃないかと思うわけです。以上蛇足。
採点&寸評(名古屋グランパス)
【採点イメージ】 ※主な役割:管理人の推測、推察、願望 ※(+)、(-)は同一採点のなかで「より上の採点に近い」か「より下の採点に近い」かのイメージ、+-なしは真ん中 |
スターティングメンバー
FW 山﨑 凌吾(28)
5.5 | 前所属 | 期待される役割 |
湘南ベルマーレ |
①ゴールゲッター ②ポストプレイヤー |
|
金崎復帰までのFW軸なのだと思う 柿谷の1トップをそれほど試さないところをみると、山﨑がしばらくトップの軸なのだろう。そう考えると開幕に続き物足りない。今節は特に物足りなさを感じる出来で、厳しく言えばひとりグランパスのレベルに達していないようにみえる。
何しろボールが収まらない。理由は2つだと感じる。1つは単純にボールを止める技術の不足。もうひとつは、体の使い方。恵まれたフィジカルのわりに使い方は上手くなく、十分には活かせていない。トップにボールが収まれば、もっとチャンスが作れることは明白だけに、そろそろ代替手段を考えたいところ。
良い突破もあったし、守備の面では貢献度もあるため、悪くは言いたいわけではないが、このポジションが最も外国籍選手が必要であることは、ほとんどの人に異論はないものと思う。ポテンシャルはあるとは思うんだけどねぇ…
|
MF 前田 直輝(26)<~87分>
6.5 | 前所属 | 期待される役割 |
松本山雅FC |
①ドリブラー ②ゴールゲッター |
|
名古屋の銘刀、キレ味は今季も健在 右サイドをぐいっとエグり、先制点をアシスト。それ以外の時間帯でも前への推進力とキレのあるドリブルで得点の匂いを感じさせる良いときの前田だった。
一方でふっと消える時間があるのも昨シーズン同様。ストライカーとしてみれば無しではないが、サイドプレイヤーとしてはコンスタントな絡みはほしいところ。
|
MF ガブリエル・シャビエル(27)<~54分>
6.0 |
前所属 | 期待される役割 |
ヴィトーリア (BRA) |
①チャンスメイカー ②ゴールゲッター |
|
バランサーとして機能 広範囲に動き、全体のバランスを取るようなプレーだった。その証拠にフルで出場していた前半はチーム2位の走行距離。それなりにボールに触れ、チャンスにも絡んだ。
一方でもう少し尖ったプレーをしてくれても良いと思うんだよね。J1に上がって以降、なかなか存在感を出し切れていないと感じるし、サポーターはあのときのシャビエル様を待っていると思う。
|
MF マテウス(26)
6.0(+) |
前所属 | 期待される役割 |
横浜FM (loan) |
①ドリブラー ②サイドアタッカー |
|
チャンスの影にマテウス有り 開幕節に比べれば派手な活躍ではなかったが、先制点にも絡んでいたし、ゴールにならなかったビッグチャンスでもほとんど必ず絡んでいる。
昨シーズンの開幕では軽さが目立ち、安定感にやや難がある試合もあった。が、もはやそんな試合はほとんどなく、アベレージの高さもマテウスの強みだ。
|
MF 稲垣 祥(28)
6.5 | 前所属 | 期待される役割 |
サンフレッチェ広島 |
①バランサー ②アンカー |
|
欠かせない黒子 開幕に引き続き目立たない。が、必要なところには必ずいるし、チーム全体のバランスを保つために大きく貢献できるプレイヤー。特に守備においてはCB前の防波堤として、危険なエリアを潰すポジショニングが光り、名古屋の守備力を大きく引き上げていると思う。
ボランチには木本や長澤を補強したが、なかなか稲垣の代わりにはなれない。これは昨シーズンから続く課題。このタイプでハイレベルな選手は稀有なので、致し方ないとも言えるが。
|
MF 米本 拓司(30)<~54分>
6.0(+) | 前所属 | 期待される役割 |
FC東京 |
①バランサー ②クラッシャー |
|
絶対的なレギュラーでも悪くない いつもどおりハードな守備で貢献。攻撃でも何本か素晴らしいパスがあった。やや雑なプレーもあったが、及第点の出来。
稲垣に比べれば交代されがちだし、スタメンを外れることもあるが、完全なレギュラーとしてプレーできるクオリティーはもちろんある。この日も早めに交代となったが、米本と別の選手のコンビもみてみたいところ。疲れやすかったりするのかな?
|
DF 吉田 豊(31)
6.0(+) | 前所属 | 期待される役割 |
サガン鳥栖 |
①サイドバック ②サイドアタッカー |
|
仕事は多いが、的確に捌き切る仕事人 この試合でも堅実な守備で対応。仕事は多かったが、ほとんどミスなくハイレベルに捌き切った。また、攻撃でも何度かいいオーバーラップをみせ、チャンスを作った。
いや、本当に素晴らしい選手。これだけ計算できる選手はありがたすぎる。
|
DF 成瀬 竣平(20)<~61分>
5.5(+) | 前所属 | 期待される役割 |
名古屋グランパスU-18 |
①サイドバック ②サイドアタッカー |
|
悪くはないが、レギュラーは安泰ではない 前節に比べて落ち着きはあったように思う。ゴール前で危険なミスをしたり、ルーカス・フェルナンデスにすこっと抜かれたりはしたが、総じて及第点の出来。
ただ、ポジションのライバルである宮原が結果を出したこともあり、レギュラーは安泰ではない。成瀬だからこそ、を出さねば。
|
DF 丸山 祐市(31)
6.0(+) | 前所属 | 期待される役割 |
FC東京 |
①センターバック ②ラインコントローラー |
|
安定のカバーリング 非常に安心感のあるカバーリングはいつもどおり。試合によらず安定して実力を発揮出来る点も大きな魅力。スピードがあり、小回りの利く小柏にも落ち着いた対応をみせ、多少勢いがある程度の若者には動じない。
|
DF 中谷 進之介(24)【MOM】
6.5(+) | 前所属 | 期待される役割 |
柏レイソル |
①センターバック |
|
今シーズンは安定感増す フィジカルの強いアンデルソン・ロペスを強さで抑えた。カウンターの場面でも落ち着いた対応をみせ、DFとして着実に成長していると感じる。もともと波のある選手というわけではないが、今季は安定感も増している。
素晴らしい対応で札幌のチャンスを摘み取ったプレーを評価し、MOMとしたい。
|
GK ランゲラック(31)
6.5(+) | 前所属 | 期待される役割 |
レバンテ (SPA) |
①ゴールキーパー | |
1,2点は防いだ 前節、やや不安定にも感じたが、今節は勇敢で安定したプレーをみせた。ファインセーブも幾本かあり、うちいくつかはゴールとなってもおかしくはなかった。MOM級の活躍と思うが、僅差で中谷とした。
|
途中交代 (AT除いて15分以上プレーした場合が採点対象)
MF 相馬 勇紀(24)<54分~>
6.5 | 前所属 | 期待される役割 |
鹿島アントラーズ (loan) |
①サイドアタッカー ②ドリブラー |
|
結果出す 引き続き体重減によるキレは継続。得点という結果も出し、11番の役割を果たした。サイドアタックも強力だけどFKも良かったね。
前節も書いたがキレ過ぎているので本当に怪我にだけは注意してほしい。
|
MF 長澤 和輝(29)<54分~>
5.5(-) | 前所属 | 期待される役割 |
浦和レッズ |
①バランサー ②ゲームメイカー |
|
持ち味は出せず ボランチのポジションでどのような貢献が出来るのか、アピールし切れなかった印象。稲垣と組むことになったが、攻撃的なのか、守備的なのか、バランサーなのかも少し定かではない。
出場機会はいくらでもあるので、焦らずフィットしてもらいたいところ。
|
MF 柿谷 曜一朗(31)<54分~>
6.0 | 前所属 | 期待される役割 |
セレッソ大阪 |
①チャンスメイカー ②ゴールゲッター |
|
結果は出さなくとも貢献度は間違いなくある 1週間空いたので先発ではなかったは意外だった。まだ信頼を掴みきっていないとみるか、大事に使われているとみるかはわからない。個人的には後者だと思う。
というのも既に柿谷トップ下はフィットしつつあると思う。巧みなキープで選手を引きつけることができる点や、ポイントを抑えたチェイスは既に計算がしやすい戦力になっている。
|
DF 宮原 和也(24)<61分~>
6.0(+) | 前所属 | 期待される役割 |
サンフレッチェ広島 |
①サイドバック ②サイドアタッカー |
|
先制点のプレアシスト いや、良かった。バランス感覚に優れたサイドバックで、まだまだ最盛期まで戻ってはいないが、宮原らしさが出てきた。先制点の場面でも巧みにサイドをエグり、結果を出したと言ってもいい。
|
DF 木本 恭生 採点なし(84分~)
■ ブ ロ グ ラ ン キ ン グ ■ 【気が向いた時にでもポチってください!】 |
■ 次 節 ■
3/10 18:00~ 柏レイソル vs 名古屋グランパス
@三協フロンテア柏スタジアム