【採点&寸評】【アジア大会 準々決勝】チームとして固まり始めた日本代表 U21日本代表 vs U21サウジアラビア代表

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アジア大会2018 ジャカルタ 準々決勝


フォーメーション&試合結果 

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U21日本代表

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2

1-1

1-0

1

U21サウジアラビア代表 

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急速にチーム力を上げてきている日本代表。ある程度狙っていたことは間違いないと思いますが、今の状況を”計算通り”ともし森保監督が断言できるのであれば、相当に優秀な策士でしょう。

 

試合概要 

サウジアラビアは日本と同様にU21で今大会に挑んでいる。ではあるが、これまでの戦いで最も完成度の高いチームだったように思う。

 

例えば、マレーシアやベトナムは好チームであったものの、圧倒的に高さが足りなかった。しかし、サウジアラビアはフィジカル、技術、チーム戦術、どれをとっても大きな穴はない。すべてにおいて明確に日本が上回っている要素はなく、むしろフィジカルやチーム戦術はやや劣っていると言ってもいい。

 

にもかかわらず、日本が比較的安定した試合運びができた理由は2つある。

 

ひとつが”上向きのコンディション”だ。これまで危ない場面を作りながら我慢強くターンオーバーを採用してきたことが報われつつある。選手のコンディションを整えながら、全選手に試合を経験させてきた。この手の話は結果論になってしまうが、眼の前の試合と先々のトーナメントを両睨みにしながら、ギリギリでバランスさせたと評価されていいだろう。

 

もうひとつは”チームの熟成”だ。明らかな練習不足でスタートしたU21日本代表は、随所に未成熟な連携ぶりを露呈しながら戦い抜いてきた。が、グループリーグの3戦、決勝トーナメントのラウンド16と4試合をこなし、明らかにチーム力は向上してきている。グループリーグはメンバーを大きく入れ替えながら戦ってきたが、決勝トーナメントでは固定している点も、熟成に一役買っているだろう。

 

残るは準決勝、決勝、もしくは3位決定戦。既に「可能な限り試合経験を積ませる」という当初の目標は達成した。もちろん優勝が望ましい。ただ、決勝というタイトルがかかった試合を経験できれば、急造チームで挑んだアジア大会は大成功と言っていい。次戦UAE、是が非でも勝つべし。

 

 

採点&寸評(U21日本代表) 

【採点イメージ】
7.5:ひとりで試合を決める圧倒的なパフォーマンス。
7.0:突出したパフォーマンスで勝利に導く。
6.5:優れたパフォーマンスでゲームに関与した。
6.0:平凡なパフォーマンスだがチームには十分貢献した。
5.5:平凡なパフォーマンスだがチームへの貢献はやや物足りない。
5.0:パフォーマンスが悪く、チームのブレーキとなった。
4.5:パフォーマンスは決定的に悪く、敗因のひとつとなった。
4.0:試合を壊す要因をつくり、猛省すべきパフォーマンス。

 

※主な役割:管理人の推測、推察、願望

※攻撃、守備:ポジションなりの頑張り度(◎、○、△、☓)

スターティングメンバー

FW 前田 大然(~83分)【MOM】

7.0 所属 主な役割 攻撃 守備
松本 ・ゴールゲッター
・ライン裏への飛び出し

先制点、そして2点目と2アシストの結果を残した。

 

先制点は粘り強いポストプレー、2点目はスピードある切れ味鋭いドリブルからのクロス。どちらも前田の持ち味が発揮されたプレーだった。

 

加えていつもどおり守備には言及する必要があるだろう。何しろチェイスが本当に上手い。がむしゃらなチェイスではなく、可能性の高い場面でガッチリ追い込む動きは非常に頭脳的。相手GKは何度もサイドに蹴り出さざるを得なかった。

 

ただひとつ足りないのは、やはり得点。常々お釣りがくる働きをしているが、やはりストライカーであればゴールが最も評価される。チャンスは無いわけではないだけに、ケチャップの蓋はいつ開いてもおかしくはない。”DFW岡崎の後継者”という椅子に座るのは今ではなくとも良い。

 

 

MF 旗手 怜央

6.0 所属 主な役割 攻撃 守備
順天堂大 ・チャンスメイカー
・ライン裏への飛び出し

決して悪くはないが、運動量がもう少しほしい。

 

特に攻撃時に裏へ抜ける動きは少ない。高いスキルを活かしたチャンスメイクは十分脅威となっているだけに、もう少し動きがあれば頼もしい存在になり得る。

 

守備のタスクはこなしているだけに、スタミナ面の問題と言うより、意識の問題なのだと思う。

 

 

MF 岩崎 悠人

6.5 所属 主な役割 攻撃 守備
京都 ・チャンスメイカー
・ライン裏への飛び出し

2得点をあげ、十分過ぎる結果を残した。

 

ラウンド16と同様に豊富な運動量で得点以外の攻守にも貢献した。ただ、ボールが足につかないことも多かった。後半は消える時間帯もあり、疲れがはっきりと伺える。

 

がむしゃらなプレーが魅力ではあるが、もう少し頭脳的なプレーを覚えていかないと限界がおとずれるように思う。

 

 

MF 杉岡 大暉

5.0 所属 主な役割 攻撃 守備
湘南 ・サイドアタック
・クロッサー

プレー精度が低く、明らかにコンディションが悪い。

 

なんとか致命傷となるプレーは発生させなかったが、いつそれが起こってもおかしくはなかった。

 

 

MF 長沼 洋一(~57分)

6.0 所属 主な役割 攻撃 守備
岐阜 ・サイドアタック
・クロッサー

早めの交代となったものの、出来は悪くはなかった。

 

攻撃で幾つか印象的なプレーがあり、ドリブル、パスでところどころ"はっとさせられる"瞬間を提供してもらった。万全のコンディションではない中、踏ん張ったプレーができていたと評価したい。

 

 

MF 渡辺 皓太

5.0 所属 主な役割 攻撃 守備
東京V ・バランサー
・ゲームメイカー

ゲームを作る役割は全うできてはいない。

 

ボールに触れる回数はそこそこあるが、流れを変えるようなパスはほとんどなかった。小柄だがスキルがある渡辺をボランチに配する意味は、松本以上にゲームメイクを望まれていることは疑いない。持ち味を発揮できない試合が続く。

 

 

MF 松本 泰志

5.5 所属 主な役割 攻撃 守備
広島 ・バランサー
・カバーリング

いつもどおりチームの潤滑油となった。

 

ボールに触れる回数は多く、何気ないパスでチームのリズムを作った点は評価したい。ただ、致命的なパスミスも犯しており、全体的な出来は良いとは言えない。

 

また、守備の物足りなさも引き続き感じる。中盤の底というポジションにいながら、DFライン手前のフィルターになれていないことは大きな課題。あまりに簡単に振り切られ、DFラインを無防備に晒してしまうのでセンターバックの負担は大きい。上背が無いなりの守り方というものはあるはず。

 

 

DF 大南 拓磨

6.5 所属 主な役割 攻撃 守備
磐田 ・ビルドアップ

相手エースにしっかりと対応した。

 

相手FWのカマラは高さがあるにもかかわらず、技術と柔軟性を兼ね備えた強敵だったが、要所で自由にさせなかった。立田、板倉の鉄板センターバックに比べて攻撃面では地味ではあるが、守備の対応力は引けを取らない。ただし攻撃面はもう一歩貢献したい。

 

 

DF 立田 悠悟

6.0 所属 主な役割 攻撃 守備
清水 ・ディフェンスリーダー
・ビルドアップ

攻守に安定感のあるプレー。

 

後半、サウジアラビアはロングボールによる攻撃が主体となったが、DFラインの統率はギリギリ保ち、DFリーダーとしては及第点。

 

攻撃では板倉同様に質のあるロングボールと、隙きを突くような得意の速いグラウンダーのパスもみせ、貢献。特に質の高いグラウンダーの縦パスは立田の持ち味であり、評価が高い。

 

 

DF 板倉 滉

6.0 所属 主な役割 攻撃 守備
仙台

・ビルドアップ

いつもどおり攻守に落ち着きあるプレーをみせた。

 

度々良いロングボールを前線に供給し、攻撃に貢献。守備でも無難なプレーを披露した。後半になるに従い、やや雑なプレーが増えた印象だが、疲れもあるだろう。チーム全体にその傾向があったため、それなりに大目に見たい。

 

 

GK 小島 亨介

6.0 所属 主な役割 攻撃 守備
早稲田大  

どうしても安定感に欠くようにみえる。

 

結果的に1失点であり、小島の責は軽い失点であった。そして、それなりのセーブもみせた。ただ、ギリギリのボールに飛び出すタイミングは中途半端で、自信を持ってプレーしているようにみえない。シュートコースを塞ぐポジショニングも巧みとは言えず、失点が増えなかったことは、幸運もあると感じる。

 

結果は残していると言っていいのだが、個人的にまだ信用できるGKだと感じることができないため、どうしても採点が辛口となる。

 

 

途中交代

 

MF 遠藤 渓太(57分~)

6.5 所属 主な役割 攻撃 守備
横浜FM ・サイドアタック
・ドリブラー

右サイドでチャンスを量産した。

 

これまで活躍できなかったが、見違えるようなコンディションで、右サイドを制圧。サウジの左サイド、つまり遠藤のいる右サイドの守備がルーズであったことを差し引いても出来は良かった。2点目の起点にもなり、結果も残した。残りの試合で活躍が期待される。

 

 

MF 三好 康児(60分~)

6.0 所属 主な役割 攻撃 守備
札幌 ・チャンスメイカー
・ドリブラー

やっと本来の力の片鱗が見え始めた。

 

これまでの出来があまりに良くなく、エースナンバー10、かつキャプテンマークを巻くという期待に微塵も応えられていなかった。が、この試合では、スキルの高さを随所にみせ”らしさ”を発揮。彼の活躍は日本代表の躍進にダイレクトに結びつくはず。よって、彼のコンディション上昇は頼もしい限り。

 

 

FW 上田 綺世(83分~)

採点なし 所属 主な役割 攻撃 守備
法政大 ・ゴールゲッター
・ターゲットマン
- -

 

流石に時間が短い。特段言及するプレーはないが、残り2戦に向け、活躍してもらわなければならない選手。 

 

 



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