キリンチャレンジカップ2018
フォーメーション&試合結果
日本代表 |
1-0 2-0 |
0 |
コスタリカ代表 |
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毎度ワールドカップ後の代表戦って新しいものが始まるワクワク感と、一つの時代が終わってしまった寂しさがありますよね。ブラジルからロシアにかけた一つの物語が区切られ、次のストーリーが始まります。
試合概要
コスタリカというチームがどうであれ、素晴らしいスタートを切ったと言って差し支えない。見慣れた選手は殆ど見当たらず、若い選手が確かな力を示し、十二分に内容も伴った。
チリ戦の中止がむしろ奏功したのかもしれない(もちろん日本代表というチームとしての意味だ)。初戦、それもメンバーがガラリと入れ替わった状況にあって、チームの完成度はそうとは思えないほど高い。しかも内容は面白み十分ときた。
中島の圧巻ドリブル、南野の華麗なターン、堂安の可能性。見どころは華やかで、少しジーコジャパンの船出を思い出させた。
森保監督の今後のミッションは世代交代、世代融合。少なくとも初戦において後者はいったん棚上げされている。古い井戸はまだまだ枯れていない。大いに可能性を感じさせる一戦となった。
採点&寸評(日本代表)
【採点イメージ】
※主な役割:管理人の推測、推察、願望 ※攻撃、守備:ポジションなりの頑張り度(◎、○、△、☓) |
スターティングメンバー
FW 小林 悠(~68分)
6.0 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
川崎/JPN | ・ゴールゲッター ・ポストプレー |
○ | ○ | |
しなやかなポストプレーで攻撃の起点となった。
特に前半は存在感があり、ポジショニングの妙と無理の利く身体能力は相変わらず。いくつかのポストプレーからチャンスを作った。
ベテランの域に達したが、これまで担い切れなかった代表の中核を目指したい。引き続きタイプの近い大迫との争いになるが、独自の強みがほしいところ。
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FW 南野 拓実
7.0 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
ザルツブルグ/AUT |
・ゴールゲッター ・裏への飛び出し |
○ | ○ | |
1得点という結果と数々のチャンスを作り出した。
役割は一歩下がったシャドーストライカーに近い。小柄ながらシュート、ドリブル、ボールキープ、チャンスメイクと幅広い能力を持つ南野は、やや下がった方が実力を発揮しやすい。実際、ゴールも含めて十分に彼の能力は活かされたと言っていい。
身長のわりに当たり負けしないことや、王子的なルックスに反して気の強さが全面に出てくることは、流石の欧州歴を感じさせる。長らく期待の新星止まりだったが、遂に南野の時代がくるかと思うと個人的にも楽しみだ。
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MF 中島 翔哉(~75分)【MOM】
7.5 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
ポルティモネンセ/POR |
・チャンスメイカー ・ドリブラー |
◎ | ○ | |
圧巻の中島劇場。
この試合の日本代表は間違いなく中島が中心だった。最も何かを起こしてくれそうな選手であり、自然とボールも集まった。特に技術と力強さを備えたドリブルは狭い局面をぶち破る破壊力があり、これまでの日本人選手にないものだ。
これまでも技術力の高さには定評があったし、リオ五輪という大舞台も踏んでいる。ただ、五輪後のFC東京ではどうにも空回りしている印象で、力を出しきれず飛躍しなかった。
が、ポルトガルの1年で完全に一皮むけた。
もともとフィジカルは鍛え上げた選手だったが、体の使い方がより巧くなり、攻守ともに格段に安定感が増した。また、自信からかプレーに余裕があり、状況をよく見て高い技術力を適切に運用できるようになった。
ポテンシャルはさておき、現時点では香川以上の力量であることは間違いないように思う。
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MF 堂安 律(~85分)
6.0 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
フローニンゲン/NED | ・チャンスメイカー ・ライン裏への飛び出し |
○ | ○ | |
一定の力はみせた。
中島、南野という新海外組が躍動した一方で堂安は、大きな存在感をみせられなかった。が、特別プレーが悪かったわけでもなく、随所に光るプレーも見受けられた。
恐らく本人は納得しておらず不完全燃焼だろうが、正確な技術と安定したフィジカルを右サイドで発揮しており、持ち味はみせられた。2人の出来が良かっただけに影に隠れた形だが、代表デビュー戦としては上々の出来と言っていい。
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MF 遠藤 航
6.5 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
シント・トロイデン/BEL | ・バランサー ・攻め上がり |
◎ | ○ | |
精力的な攻め上がりで1アシスト。
序盤こそ目立たなかったものの、比較的早い時間帯から展開がオープンになり、スペースもあったため、積極的な攻め上がりをみせた。また、運動量も豊富で攻守でバランサーとして機能した。
一方でタイトな展開の間は存在感がやや薄く、まだまだ盤石のレギュラーとは言い難い。長谷部の後継者と言われて久しいが、代表定着のタイミングは今しかない。
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MF 青山 敏弘(~88分)
6.0 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
広島/JPN | ・バランサー ・ゲームメイク |
○ | △ | |
何本も逸品と呼べるロングパスを繰り出した。
流れを変える長いパスは相変わらず流石で、これだけみればワールドクラスでも通用するのではないかと感じる場面もある。一方で守備やショートパスは平凡でチームの心臓としては物足りない。
個人的に代表レベルでは使い方が難しい選手だと考えるが、ロングパスとキャプテンシー、加えて森保イズムの理解ということを鑑みれば、しばらくは使いたい選手であることもわからなくはない。
しかし、この選手を追い落とすような選手が現れなければ、代表の今後はなかなか厳しいとも思うのだ。
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DF 佐々木 翔(~78分)
6.0 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
広島/JPN | ・サイドアタック ・クロッサー |
○ | ○ | |
良い攻撃とそこそこの守備。
積極的な攻め上がりで左サイドを活性化。運動量と推進力は十分合格点のプレーだった。ただ、守備はどうだろう。
Jでのプレーはあまり覚えていないのだが、広島ではセンターバックも務めたという。が、この試合をみる限り、その守備はDFのものとは言い難い。身体能力でカバーしている印象で対応自体は未熟だと感じる。サイドバック起用なので守備力は割り切り次第だが、果たして。
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DF 槙野 智章
5.5 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
浦和/JPN | ・ディフェンスリーダー ・ビルドアップ |
○ | ○ | |
アグレッシブだが安定感に欠ける。
それはいつものことでもあるのだが、そもそもセンターバックとしての資質に疑問を感じている。ムードメーカーとしてチームにいてほしい人材であることは分かるがピッチの上で最善の選択なのだろうか。
広島戦術を熟知していること、魅力的な身体能力等が起用の理由かもしれないが、この試合でも雑なパスで致命傷を負いかけた。1試合に何回かは集中力を欠く、もしくは気迫があり過ぎて冷静さを欠く場面をつくる。わざわざ最終ラインで冒険する必要もあるまい。
しかし槙野の良さがわからないということは、ひとえに自分の観る目の無さでしかない。なぜなら悪い選手であれば、歴代の監督たちが槙野を呼び続けるわけがないからである。今後も精進したい。
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DF 三浦 弦太
6.0 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
G大阪/JPN |
・ビルドアップ |
○ | ○ | |
守備では強さをみせた。
相手の長身FWにも負けないプレーをみせたが、コスタリカの圧力は、時間と共に衰えていったため、代表選手としての評価をするにはまだ早い。
ただ、可能性は十分感じさせる試合ではあった。
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DF 室屋 成(~82分)
6.0 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
東京/JPN |
・サイドアタック |
○ | ○ | |
攻守ともに安定。
機をみた攻め上がりと堅実な守備でチームに貢献した。
それにしてもFC東京には大学あがりの良質なサイドバックが多い。室屋も地味ながら手を抜かず、攻守ともにやりきれる強さがある。
間違いなくブンデスあたりでは通用する実力を備えるだけに、出来れば海外で経験値を積み上げてほしい人材。
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GK 東口 順昭
6.0 | 所属 | 主な役割 | 攻撃 | 守備 |
G大阪/JPN | ○ | ○ | ||
ベテランの安定感。
代表キャップ数は少ないとはいえ、さすがに国内親善試合程度では乱れない安定感があった。特筆すべきプレーはないが、落ち着いてみていられる堅実な働きをみせた。
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途中交代
伊東純也が途中交代から1得点。途中交代選手は、試合展開、出場時間を鑑み、全て採点なし。
FW 浅野 拓磨(68分~)
MF 天野 純(75分~)
DF 車屋 紳太郎(78分~)
DF 守田 英正(82分~)
MF 伊東 純也(85分~)
MF 三竿 健斗(88分~)
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