国際親善試合 U23ブラジル代表戦
【マッチプレビュー】
リオオリンピック前の最終対外試合。現地ブラジルで優勝候補筆頭のホーム、ブラジルと激突する。
タイミングを見ても、相手を見ても扱いは難しい。「勝ち」に意味はなく、「全力」に意味があるかどうかも疑わしい。少なくともブラジルにとっては「調整」でしかないだろう。
貴重ではあるが扱いの難しいこの試合。日本は何を得ようとするのか。
フォーメーション&試合結果
U23ブラジル代表 |
2-0 0-0 |
0 |
U23日本代表 |
採点(U23日本代表)
まず前提として採点のスタート地点を5.0とした。これほどまでに差のついた試合では、チーム全体の責任か、選手個々の責任かを判別しにくい。かと言ってチームの出来の悪さは選手の責任でもある。よって、一段下がったところから始めることでチーム全体の悪さを表現した。
また、調整の色合いが濃い親善試合であることから、試合の内容が変わりやすく、前後半で試合の性質が異なる。一律に採点するのはフェアとは思えず、スターティングメンバーのみ採点対象とした。
GK 中村 航輔 6.5
唯一普段のクオリティを発揮した選手。やはり反応力は相当に秀で、波の少なさも魅力。既にJ屈指のGKであり、将来の日本を背負うであろう逸材と言っていい。
DF 植田 直通 5.5
個として通用した部分も多い。世界で闘える可能性は十分に感じさせた。他の選手同様、ブラジルに苦しめられ続けたのは変わらないが、本人に圧倒されたつもりはないだろう。
DF 塩谷 司 4.0
O.A.の価値を示すことはなかった。1,2失点どちらにも絡み、スピード、高さともに打ち砕かれた失点だったと言える。何より冷静さが不足しているように見えた。落ち着きを与えるべきO.A.が精神的に溺れかける姿を見せては、存在すら疑われる。
DF 藤春 廣輝 5.5
攻守ともに見せ場というものはない。が、塩谷と比較して落ち着きは申し分なかったように思う。精神的な重し、とまではならないが、ポジティブな効果は間違いなくある。
DF 室屋 成 4.5
押し込まれ続け、ネイマールを全く止められなかった。攻守ともに室屋という個は存在しなかった。が、ここから這い上がる雰囲気はあるように感じた。
MF 原川 力 4.5
中盤の起点であり続けた。しかし、その出来は安定せず、多くの場面においてチャンスを潰し、ピンチすら作り続けた。固さが抜け、ミスが減れば、心臓になり得る可能性はある。
MF 遠藤 航 5.0
存在感は薄い。淡々とした印象を受けたが、やれることはやっていたように思う。通用した部分もあり、本大会も期待できるが、リーダーシップという点でどうか。
MF 矢島 慎也 4.5
攻守にほとんど何もできず。ネイマールを監視する任務は遂行したが、見ているだけの感も強く、効果的だったかは甚だ疑問。攻撃で潰される場面も散見され、世界で闘えるかどうかの怪しさはある。
MF 南野 拓実 5.0
攻守どちらもほとんど通用しなかった。ただ、唯一激しさを感じさせる選手だったと言ってもいい。組織が機能さえすれば、輝きは取り戻せるように思う。
MF 中島 翔哉 4.5
ミスが多く、調子は良くない。ボールに絡む回数は多かったので、ポジショニングは悪くないのだろう。細かいミスは試合勘不足のようにも見えなくはない。本大会までに上げたい。
FW 興梠 慎三 6.0
これまでこのチームになかった収まりを作った。大きな武器になる予感は十分に示すことが出来たように思う。それにしてもセンスの塊のようなプレーをする。
あとがき
完敗以上の完敗。が、これは結局のところ調整でしかないと思うんですよね。試合内容は別途記事を書こうと思ってますが、あまり心配はしてません。
さて、今回から1試合を「採点」と「感想」に分けようと思っています。んで「採点」は僕的に(あくまで僕的に)速報というつもりで書いてます。長くなるとどうしてもアップが遅くなってしまうので(苦笑)特に名古屋関連はね…
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【国際親善試合】U23ブラジル代表vsU23日本代表 ハイライト動画 2016/07/30