ロシアワールドカップ アジア最終予選 グループB 第4節
薄氷を踏みながらイラクに勝利した日本。が、順位は未だ4位。プレーオフ圏内にすら入ってはいない。
勝点1差に4チームがひしめく状況は、絶望する必要がないことを表してはいる。しかし、何一つ油断できない、そして一つでも勝点を伸ばしておくべきであることも表している。
最大のライバルと目されたオーストラリアのアウェイにて、どれだけの勝点を収穫出来るのか。0はあり得ず、1で満足していい状況でもなく、3を望むのが妥当ではある。もちろんここまでの道のりを見れば、容易なことではないのだが。
フォーメーション&試合結果
オーストラリア代表 |
1-0 0-1 |
1 |
日本代表 |
採点(日本代表)
前節ほど嘆く必要はない。が、全く十分ではない。
西川 周作 5.5
壁としての存在感は薄い。PKを止める雰囲気というものは絶無だった。失点自体に彼の責任はないとはいえ、適正な人選であるかの判断は別れる。むしろフィールドプレーヤーとしての存在感が濃い。だからこそ彼の素早いフィードを防ごうという対策もされる。が、そのために彼を起用する理由は更に薄れてると言えなくもない。また、終盤の時間稼ぎはどうみればいいのか。勝点3を明確に放棄していたのは彼だけであるように映るのは、このチームの不統一を象徴するものなのかもしれない。
吉田 麻也 6.0
後半の劣勢でも堅実。頼もしげとまでは言えないものの、守備者として必要十分な仕事はした。ここ最近と同様に得意のロングフィードの活用は目立たないが、本務は合格点。
森重 真人 5.5
なぜこうも雑なのか。何気なさに重きを置かない彼のプレーは、もはや癖としか言いようがなく、成長の期待は永遠に叶えられない証拠でもある。ここは、彼をスタメンで使わざるを得ない選手層こそ責めるべきである。
酒井 高徳 5.0
相も変わらず。当然、センスというのは一夜で身につくものではないのだが。プレチャンスの喪失も含めれば、流れを切るという意味で逸品。左右の器用さだけが武器。
槙野 智章 6.0
左は槙野でいいのでは。過大に評価されがちなダブル酒井、怪我の内田、長友。サイドバックが払底する状況において、消去法ではあるが、槙野はベターな選択と言っていい。オージーというフィジカルストロンガーを相手に気迫を見せた。ただし攻撃は相当物足りない。
長谷部 誠 7.0
落ち着いて試合を眺めた。勘所の掴みは骨頂。忍び寄ってのボール奪取は絶品に近い。ツボを得た何度かの素晴らしいパスも含め、攻守に躍動と言っていい。
山口 蛍 6.5
上出来。防波堤の役割も、攻撃のサポートも過不足ない。品質がアジアクラスなのか、インターナショナルクラスなのかは定かではないが、しばしこの位置は任せても良い、そう思える出来。
小林 悠 5.5
攻撃での存在感は大分に薄い。引き換えとは言わないが、またポジションがら補い切ったとも言えないが、守備では少なからず存在感を見せた。それは頑張りだけの評価ではなく、十分に効果的であった。
香川 真司 5.5
総合すれば空回りと言える。ただし、実戦不足にしてはキレは悪くはない。稀に見せる細やかなタッチ、隙間に入る動きなどは、時にハッとさせられたが、どうしても存在が浮く。最大限に利用する術が見つけ難い。
原口 元気 5.5
完璧な前半を作った大きな要因ではあった。得点は言うに及ばず、守備の役割も過剰なほどこなした。(体力的なツケが後半回ってきたとはいえ)が、献上したPKは、その後の流れまでもオーストラリアに明け渡したことを考えれば、罪のほうが大きい。
本田 圭佑 6.5
こんな時にこそ点が取れるのが本田圭佑という男ではあった。が、その神通力は既に無い。斜陽とは言い過ぎかもしれないが、頼り切れないのもまた事実ではある。とはいえ、アシストも含め、いち選手としては十二分に評価されていい。タメが、起点が、どれだけ助けとなるか最前線で証明し続けた。
清武 弘嗣 採点なし(82分~)
浅野 拓磨 採点なし(84分~)
丸山 祐市 採点なし(91分~)
あとがき
ひとまず引き分けを良しとすべきなのか?
内容から言えば、引き分けは妥当でもあったと思います。が、真に勝点3を欲すべきは日本であったように思います。にも係わらず、最後まで勝ちをチームの意思として持ち続けたのはオーストラリアでした。
勝つのか分けるのか、チームが不統一であったことが何より問題のように思います。そう考えれば、引き分けは御の字か。お、答えがでた(笑)
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