キリンチャレンジカップ 2017
引き分けだけどわりにポジティブに捉えていいと思ってます。期待に応えるパフォーマンスが出来た選手は少ないけどね。
フォーメーション&試合結果
日本代表 |
0-0 1-1 |
1 |
シリア代表 |
良好なスパーリング相手
シリアは好チームと言ってよかった。技術、フィジカル、組織、どれをとってもアジアの好チームと言えるレベルとみていい。
何より程良いモチベーションを併せ持つことがいい。程良いモチベーション、とは加減の分からない言い方だが、敢えて言い換えれば、勝ちにこだわるが執着しない、とでも言えばいいか。
一方の日本代表は明らかな試運転だったと言っていい。スタメンこそベストメンバーではあったが、早い時間に次々と投入された選手たちはテストの意味合いが強い。そんな日本にとって、シリアはそこそこに歯応えがあり、本番への助走としては適切な距離、つまり実力を持つ相手だった。
持ち味を発揮出来たか
この試合は真剣勝負の視点で見れば不十分かもしれない。しかし、練習試合としてはベストに近いという見方になるだろう。加えて選手のコンディションもバラつきが大きい。
よって、試合結果と共に、それぞれの選手の活躍度合いを必要以上に言及する意味合いは薄い。が、それぞれの選手の持ち味が垣間見えたかどうか、ということには多少の意味を見出してもいいかもしれない。
例えば先発した久保の調子は決して良いとは言えない。ただ、右サイドで起点となる動きや、僅かな隙を突いて放つシュートなど、成否はさておき彼の持ち味は垣間見えた。それはチームに彼の居場所があるということでもある。後はコンディションの問題だけ、とも言えるだろう。
その意味で、十分効果的だった大迫はもちろん、原口、吉田、昌子、酒井宏あたりも出来はいまいちではあるが合格点を与えていいように思う。
ただ、個人技を大きな武器とする乾の評価は難しい。十二分に持ち味を発揮した点は大きく評価するべきではある。2年ぶりに戻ったチームに唐突に放り込まれ、個性を発揮出来るという事実は紛れもなく実力と言える。が、個人技での活躍は相手に左右される面が大きい。
今野、そして本田
今野、本田にも触れておきたい。
どちらも本調子というコンディションではなかったろう。しかし、このふたりは持ち味以上の持ち味をみせたと言ってよいように思う。
UAE戦で確立した攻守に絡み続ける新たな今野像はこの試合でもみえた。それは数度ではあるが、引き続きスーパーな今野を期待していい、というサインだと理解していい。
そして、本田も新たな一面をみせた。右のインサイドハーフに入った彼はゴールへの脅威という結果からは離れるものの、チームの潤滑油、ゲームの組み立てという面では効果的であることを匂わせた。
もともとボランチ待望論も囁かれる選手ではある。これぐらいは当然なのかもしれない。が、彼の長い代表史において、積極的に担ってこなかった役割でもある。このチームの彼の新たな居場所になるかもしれない。その意味でこの試合が転換点だった、とのちに言われる可能性もなくはない。
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