AFC チャンピオンズリーグ 2016 ラウンド16 第2戦
【マッチプレビュー】
記事を書けてない試合をマイペースで更新していきます。その1、ACLの浦和戦。今更感だけど、お暇ならお付き合いくださいませ。
アウェーゴールを許していない、それがどれだけ有利なことか。前日のFC東京戦を見て、痛感した。浦和はただ1点さえ得点できれば、かなりの確率で勝ち抜くことが出来る。なぜなら、ソウルは3点必要になるからね。
守るのか、攻めるのか。方針を明確にしづらい状況ではあるけど、慎重に試合を進め、相手が焦ったところでカウンター。それがセオリーだよね。
フォーメーション&試合結果
FCソウル |
1-0 0-0 1-0 1-2 (PK7-6) |
2 |
浦和レッズ |
スタイルに固執しすぎた浦和
前節の前半、浦和はディフェンスラインで効果的なパス回しを見せた。相手の弱い部分を見極め、後方から的確に配球されるパスは、間違いなく攻撃の「流れ」を作っていた。
しかし、後半になり、ソウルはこれを阻止する。前線の2トップが巧妙にプレスを仕掛け、後方からの自由な配球を妨げる。以降、浦和の攻撃は威力を半減した。普段の浦和の戦い方に詳しくない。しかし、その一点を見るにディフェンスラインからのビルドアップは浦和の生命線に見える。
さて、前置きが長くなった。長い前置きを置いたのは、第2戦は、その延長と言えたからである。この試合も引き続きディフェンスラインは自由を奪われたままであった。奪われた中で浦和はビルドアップにこだわった。対策されてなお、自らの戦術を貫いたことになる。
自信と誇り、ということになるのだろうか。時にサッカーでは自滅を招く。もちろん効果的な場面もそれなりにあった。しかし、リスキーな場面も多々あり、これではプラスとマイナスの収支が吊り合わない。シチュエーションは、浦和に有利である。戦い方があまりに純情に過ぎる。
悔やまれる原因のひとつは前半のチャンスもある。得点のチャンスという意味ではない。チャンスを作るためのチャンスと言うべきか。前半、FCソウルのディフェンスは緩く、恐らく安直なロングボールを蹴り込んでさえも、それなりにチャンスは作れたように思う。加えて浦和の前線、李忠成や興梠慎三は好調に見える。リスクを冒さずとも有意に立つ方法は様々あったはずだ。
こういう見方をしてしまうと、前半に喫した失点は、この文脈でしか見ることができない。何気なく蹴りだされた西川のゴールキックは、ペナルティーエリア付近にいた遠藤に渡る。遠藤が処理をもたつく間にソウルの選手に奪われ、あえなく失点。この失点自体がビルドアップのこだわりから生まれたと言えなくはない。
リーダー不在の浦和
90分で勝負はつかない試合は、延長浦和は2点を加え、ソウルは1点を加えた。最後はPKで終戦となった。PKについては、運の要素も多分にあるため、言うべきことはない。
延長で2点を加えた気迫は賞賛できる。ソウルの追加点も相手を褒めてよい。ただ、やはり試合の流れを引き寄せる要所をソウルに抑えられた。もしくはその要所を浦和が手放した。流れを手放さないリーダーがいなかったとも言える。
日本で有数の選手層を誇るチームだが、絶対的なリーダーがいないことがタイトル獲得の足枷になっている。槙野も柏木も責任感を持ってプレーしていることは理解できる。しかし、世の中には生粋のリーダーと言えるメンタリティーを持つ人物が確かにいる。そしてそれを発揮するには実績、経験も必要なのだ。
思えば闘莉王以来、浦和にリーダーは不在だと記憶している。長谷部の帰還など望むべくもないのだろうが、真にアジアの盟主を目指すならば、絶対に外せないラストピースだろう。
あとがき
Jはベスト16で全滅。ハリルに散々こき下ろされてるけど、それぐらいの危機感は必要だよね。反感ではなく反骨で返していかないといけない。
今季のACLがこれで終了してしまうのは寂しいけど、Jチームが出ていないACLに月額払うモチベーションはないなぁ。日テレは来季こそサッカーファンに優しい放送方法を検討してほしい。別に古いドラマの再放送なんて興味ないので、ACLパック作ってね。
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【ACL】FCソウル vs 浦和レッズ ゴール&PK戦ハイライト FC Seoul 3-2 Urawa Reds 25.05.2016