AFC U-19アジア選手権 グループC 第1節
AFC U19選手権は今世代のアジアチャンピオンを決める大会である。アジア予選を勝ち抜いた16チームのうち、上位4チームにU20ワールドカップの出場権が与えられる。
振り返れば2006年インド大会以降、日本はベスト4に進出できていない。世代で言えば、香川や内田、柏木、槙野と言ったあたりになる。
10年間世界から遠ざかった世界大会にこのチームは到達することができるだろうか。とっくに始まり、もはや終わりに近づいている大会だけど、マイペースに感想を綴っていきたい。
フォーメーション&試合結果
U19日本代表 |
0-0 3-0 |
0 |
U19イエメン代表 |
日本の現在地
やはりこの世代の代表はアジアで盤石とは言えないのだろう。いや、もはやフル代表ですらそうとは言えない現状においては、当然と見るべきか。
しかし、考えてみれば逆さなのかもしれない。ここ10年、この世代がアジアを抜けられなかった結果が今のフル代表の惨状だと見れば、納得がいく。
実際のところは体たらくの原因は判然としない。そもそも私などが判然としていれば、とうに協会が仕事として対応している。
ただ、あたりをつけるならば、高校年代の育成を疑うのが妥当だろう。ひとつ下のU16はコンスタントにアジアを脱している。更に言えばそのU16は彼ら自身でもある。
当然、10年の間、世界大会不出場という不名誉は必然であると見る方が正しい。このアジア選手権のように短期決戦では勢いこそが大事であり、真の実力が反映しにくいと言われる。が、10年という長い目で見れば、その成績はやはりリーグ戦のように本来の実力に収束していく。
今世代U19
脱線が過ぎたので、話を戻したい。今大会における日本というチームに話題を絞りたい。
端的に、かつ多少大げさに書くならば、日本代表というのはチームではない。チームとしての機能がほとんど備わっていない。指摘の的を絞り込むのであれば、プレスというものがまるで機能しない。
これはU16世代が守備を強みとしていたことを考えれば、ややショッキングではあった。同じく世界への切符を目指した彼らの3年後がこのような姿になるとは思いたくない。
通常であれば監督の力量と短絡的に思考するところではあるが、ここまでの実績を鑑みれば、世代特有の問題を疑ってもいい。が、もちろん特有の問題というものが何なのかは判然としない、という繰り返しにならざるを得ない。
いずれにせよ、この試合に勝てたことはイエメンの力の足りなさに助けられたと言う他ない。ひとつ付け加えておくが、私自身が持っていた中東の弱小国、というイメージを覆すほどには歯ごたえのある相手ではあった。が、やはり本来日本が負けるような実力ではない。
この幸運を活かし、上昇気流に乗ることはあり得る。ユース世代にあっては、その傾向はより強い。しかし、やはり盤石さというものは望めそうにもないという気持ちは抑えがたい。残念さ、というより日本の斜陽を見るようで、寂しいという気持ちの方が近い。
ポジティブに話すならば、ひょっとすると逆さなのだ、と捉えることもできる。すなわち勢いであろうが、なんであろうが、この世代が勝ち進むことで2度目の盤石へ向けた端緒なのだと。
そう考えれば、諦めの気持ちも含め、多少は和らぐ。そうであるか否か、このチームに勝ち上がってもらうことで、そのあたりを今後も観察していきたい。
あとがき
U16に比べて驚くほど完成されていないチームでした。
目立った選手というのも少なくて、三好、岩崎、少し落ちたところで神谷あたりは光るものを感じます。期待の堂安は、確かにセンスを感じるものの、まだまだガキ大将の域を出ていないと思います。
さて、とっくの昔にグループリーグなんぞ終わっていますが、録り溜めてしまっているので、マイペースに観戦、記事書きをしていこうかなーと思っとります。
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