紅蘭波主(グランパス)さん ~サッカー好きシステムエンジニアの観戦備忘録ブログ~

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【AFC U16 予選B 1節】非日本人、久保 U16日本代表 vs U16ベトナム代表(感想)

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AFC U-16 アジア選手権 グループB 第1節


【マッチプレビュー】

U17ワールドカップの出場権を賭けた今大会。舞台はインド。

 

堂安律擁する前世代は出場権を逃した。ここで世界を体験できないことがその後どれほど影響するかはわからない。そこから先でも遅くないとも言えるし、早ければ早いほうが良いとも言える。

 

が、やはり単純にアジアでは負けるべきではない。ベトナム、キルギス、オーストラリアと同居するグループB。上位2チームに与えられる決勝トーナメントの席を争う戦いが始まる。

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フォーメーション&試合結果 

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日本代表

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7

3-0

4-0

0

ベトナム代表

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U16世代

U16世代と言えば、高校1年、ないし中学3年生を指す。この年代であれば、未完成が当然であり、少年という言葉がそのままである。が、正直に言えば、この世代のサッカーを見た記憶はほぼ無い。だから、前述したことは単に想像であり、今大会をより一層観る理由でもある。このあたりの事情は大方の皆さんも一緒だと思う。

 

久保建英の存在もある。得るどの情報も断片的でしかなく、試合通したプレーはまだ見たことがない。Youtubeでは誰しもがクラック、という格言も言えなくはない。それに森山監督からは期待が過大に過ぎるといった意味の言葉も聞こえてくるが、果たして。

 

ベトナム、そして日本

大差がついた試合ではあった。しかし、ベトナムが俎上に上がらないようなチームであったかと言えば、実はそうでもない。

 

時にダイレクトパスを織り交ぜながら、ショートパスを徹底的に繋ぐチームには確かに意図があった。未熟なチキタカにも見えるそのスタイルは、結果大敗ではあったものの、間違いなくサッカーであった。個々のスキルも低くはない。むしろ基礎技術は十分の域だったように見える。同じ東南アジアのタイを思わせる、と言えば想像が早いか。

 

一方の日本は、いくつかの約束事が徹底されたチームと言える。執拗に裏を狙う前線、はっきりとしたクリアをする最終ライン、中盤は前線と連動し、激しい守備を敢行する。4-4-2のダブルボランチシステムは決して難しいことは求めず、基本への忠実を求める。

 

選手個々に目を移せば、やや小粒な印象もある。光る選手は、9番久保、10番福岡か。福岡は小ぶりな選手ではあるが、実に気の利く働きをする。ポジショニング、パスの配球はセンスが高い。それ以外の選手も含め、技術レベルは低くはない。端正に揃った品質は如何にも日本らしく、また日本の育成の成果と誇っていい。

 

いずれにせよ、ベトナムは名前が持つイメージとは反し、それなりにチームではあった。が、個々の品質を積み上げた総合力で日本が圧倒した試合だったと言えるだろう。

 

久保建英

さて、久保である。

 

率直に言って、思い描いた選手とは異なった。勝手な印象で言えば、天賦恵まれた選手だと想像していた。例えば小野伸二、例えば柿谷曜一朗。常人にはないセンスを塊として持ち合わせている。

 

しかし、久保は少々異なるように思う。強引に例えれば、遠藤保仁に近いと言えるかもしれない。センスでプレーするよりも、頭脳と精密機器のような的確さを武器とする選手。久保とはそういう選手である様に思う。

 

が、これはあくまで彼の一面でしかない。久保建英は他にも武器を携える。

 

まず、突出した精度を基盤としつつ、ゴール前では日本人離れした落ち着きを見せる。ちょっとこのレベルの日本人選手は記憶がない。途中出場のみでクラブユース選手権の得点王に輝いたことを十分に納得させてくれる。

 

加えて、サッカーの本質を捉えているであろう眼も特筆していい。言葉に表現しにくいが、トップクラスの日本人選手が得る本質とまた少し異なっているようにも感じる。やや複雑に本質を見つめる日本人とは違い、実にシンプルにそれを見抜いているように思える。世界観は外国人選手のそれに近い、とでも言えば遠からずだろうか。

 

現時点で圧倒的な存在感と言えるほどでもない。が、それはフィジカルが貧弱に過ぎることが理由にも思える。どこまで伸びるかは、もちろん不明ではある。あるものの、恐らく日本が長く長く待ち望んだタレントになれる可能性が十二分にある。この選手を見るためだけでも今大会を観戦する価値があると間違いなく言える選手と評価したい。

 

あとがき

夏休みから復帰しました。

 

それにしても久保、ハンパない。フィジカルがペラッペラなので、圧倒的な存在感とはいかないので、少し分かりにくいものの、別物であることは明白。玉乃の例もあるので大き過ぎる期待はしませんが、日本が待ち望んだタレントであるかもしれません。

 

と、興奮しているので本文と同じことをまた書きましたが、重要なので2回書きましたと言っておく。キルギス戦も観戦済みなので順次感想アップ予定です。
(名古屋戦はなんとまだ見ていません…)

 



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■ハイライト■


U-16|日本 7-0 ベトナム ● 2016/09/17 ● 全ゴールハイライト ● 720p HD