先週末、2ndステージが開幕した。1stステージとの間に中断は無く、仕切り直しという感も薄いが、やはり区切りは区切りらしい。
このタイミングで名古屋はいくつかの補強を行った。C大阪から扇原、FC東京からハ・デソン、松本から酒井。
今日はこの補強を紐解いてみようと思う。まあ、補強を魚にあーだこーだ言ってみようってことです。ベールは脱ぐ前の妄想が一番楽しい!
センターバック不足
個人的な名古屋の最大の補強ポイントを挙げるならば、センターバックである。
厳しく言えば一流がいない。竹内、大武、オーマンは皆悪い選手ではない。しかし、経験、能力において一流に届かない。絶対的な選手ではない、と言い換えてもいいかもしれない。
この手の絶対的な選手は下位チームに必須と言っていい。守備の連動性が機能しきっていないチームにおいて、最終ラインは当然に負荷が大きい。物心両面で大黒柱と呼べるセンターバックがいなければ支えきれない。
これは名古屋のセンターバックにおける「質」の話と言える。しかし、名古屋は「質」以前に「数」という問題も存在する。
サッカーでは通常、1つの席を2人以上で争うことが健全と考えるのが妥当である。しかし、名古屋のセンターバックは2つの定位置を3人で争う。これにより、有事の備えたリスク対策と競争による能力の向上という2つの課題を抱えることになってしまう。
少なくとも有事の備えがないという前者がこれまで露呈しなかったことは、幸運と考えていい。間違っても見過ごせる問題ではなく、センターバックを1枚以上獲得することはフロントのコミットメントと言える。
酒井 隆介
前述のセンターバック不足に対する回答が「酒井隆介」である。しかしそれは「数」の問題に対する回答だと考えるのが素直だろう。
松本山雅FCから加入した酒井は、足が早く、体格にも恵まれた選手であるらしい。らしい、とは実際のプレーを見たことがない。いくつかのサイトの情報を総合すると大武、オーマンと定位置を争う選手だと思われる。
当然、準代表クラスとも言える選手が獲れれば、「質」、「数」とも解決する問題ではある。ただ、シーズン中にそれを満たす選手を獲得することが難しいことも理解する。次善の策を手堅く実行したフロントの仕事は正しい。
今回の夏の移籍の考察は、時系列に追っていくつもりである。この記事に扇原の存在は考慮されていない。追って記載するつもりだが、ひとまず次回はハ・デソンについて考えようと思う。
あとがき
手堅い一手のように思います。ただ、扇原の獲得が確定的だったなら結果は違ったかもしれません。とは言え、CBの層は飛躍的に厚くなったし、大武あたりが競争に晒されてどう変わるか、というのもあります。
今夏マーケットの名古屋フロントは、ほぼ満点に近いと思います。そもそもCBの枯渇なんて始めからわかってたじゃん、っての考えなければですけどね(笑)
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